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【ZIPPO ライター モデル】 1951年~1953年製 スチール製 PAT.2032695 ジッポーの話
1951年後半にケースの素材が、ブラス製から「スチール製」に変更になり、インサイドユニットの素材もニッケルシルバー製から「スチール製」になりました。
ブラス製と区別するために「スチール製」ジッポーと呼びます。基本的に素材の以外は、1950年モデルと違いはありません。(ボトムとインサイドユニットの刻印はいくつか種類があります)
【1951年~1953年製の特徴と見分け方】
材質: スチール
バレル: 5バレル
パテントナンバー: PAT.2032695
① ケースの素材が、スチール製に変更になります。
磁石が付くので判明は容易です。PAT.2032695でスチール製は、この1951~1953年製だけです。
※スチール製ですので、当然サビがでてきます。
それが良い味となって、スチール製は生産期間が短いのも相まって人気のモデルです。
② バレルは、5バレルです。
③ ボトムは、いくつか種類があります。
プレス機の違いで1950年製もいくつか種類がありましたが、スチール製は、それよりも種類が増えています。PAT.2032695でスチール製は、この「1951~53年モデル」だけですので、違いはあまり気にしなくて良いと思います。
④ インサイドユニットは、「ステンレス製」ですが、前期は「ニッケルシルバー製」後期は「スチール製」が混在します。
※ 違いは素材だけ。右がニッケルシルバー製ですが、色味が全く違うので容易に判明出来ます。
※素材が変わっただけで、仕様はニッケルシルバー製とほぼ同じです。
・ステンレス製(前期は「ニッケルシルバー製」後期は「スチール製」が混在)
・片側8つで16穴のチムニー
・レギュラー形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは斜め歯
・レギュラーカム
・ZIPPOのロゴが全角で幅の広い刻印(幅の狭いのもあります)
・フェルトのオイル止め
・波状カムスプリング
⑤ 右のようにZIPPOのロゴの間隔が狭いものもあります。
⑥ ケースと蓋に革を巻き付けた「ハーフカバーレザー」モデルが1952年にリリースされました。1960年まで生産されました。
フルカバーレザーは、1950年の1年間しか生産されなかったので、一年ぶりのレザーモデルの復活です。
ハーフレザーモデルは、1952年~1960年まで生産されたので、ボトムの刻印の変化が楽しめます。こちらは、PAT.2032695のスチール製です。
※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。
販売中のジッポーライターはこちらからご覧ください。
以上