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【ZIPPO ライター モデル】1934年~1936年製 ジッポー アウトサイドヒンジモデルの話

【ZIPPO ライター モデル】1934年~1936年製 ジッポー アウトサイドヒンジモデルの話

1934年になるとケースの高さが1/4インチ(約7mm)低くなり、ほぼ現在の大きさになりました。「アウトサイドヒンジモデル」です。

最大の特徴は、ダイヤゴナルラインのスクエアケースとアウトサイドヒンジです。


【1934年~1936年製の特徴と見分け方】
材質: ブラス
バレル: 1934~1935年:3バレル外ヒンジ 1936年:4バレル外ヒンジ
パテントナンバー: PAT.PENDING

① 1934年~1936年のケースは、プレーンモデルは無く、上下のコーナーに2本線の入った「ダイヤゴナルライン」だけです。
仕上げは、ハイポリッシュとブラッシュ仕上げがあります。


② 1935年になると、「メタリケ」と呼ばれる薄いメタルを貼ってエナメル塗装を施したモデルが登場します。


③ ケースのボトムは、1934年~1936年まで同じです。
上にZIPPO MFG.CO.BRADFORD,PA
センターにZIPPO
下にPAT.PENDING MADE.IN U.S.A.の刻印です。
PAT.PENDING(特許出願中)は、このモデルまでです。 


④ ヒンジは「アウトサイドヒンジ」と呼ばれる外ヒンジタイプです。
写真の通り上下の爪でケースに固定されています。ヒンジピンは両脇がハト止めです。
バレルは、1936年に3バレルから4バレルに変更になります。


⑤ カムクリップは、コの字クリップです。


⑥ インサイドユニット最大の特徴は、「コイルスプリング」と呼ばれるコイル状のスプリングによりテンションをかけるカムスプリングです。
ユニット内部のスプリングの筒の太さが1934年製は太いです。


⑦ 1932年~1933年製のインサイドユニットは、
継ぎ目無しのブラス製クロムメッキ
・片側8つで16穴のチムニー
半円形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは水平歯
ダルマカム
・オイル止めは無し
コイルスプリング




⑧ 水平歯は、歯の数が2種類あり、1934年製が48歯で1935年~1936年製が60歯です。


カムレストは、1935年から低くなります。


⑩ 現行モデルより小さいフリントスクリューで、スプリングと分割されている。


※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。

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以上