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【ZIPPO ライター モデル】 1936年~1937年製 ジッポー スクエアモデルの話 ④
1936年になるとヒンジがそれまでのアウトサイドヒンジからケースの内側に収めた「インサイドヒンジ」に変更になりました。角が角ばっていることから「スクエアモデル」と呼ばれています。
このモデルから、特許出願中であった「PAT.PEND」からパテントナンバーが与えられ「PAT.2032695」になります。
スクエアモデルの完全解説ぜひお楽しみください。
シリーズものです。
ZIPPOを体系的に特徴を解説したシリーズは、世界でも類を見ないレベルだと思います。興味のある方はぜひ他の回もご覧ください。文末にリンク集をまとめてあります。
🔥 Zippo Regular Model Master Guide|全12シリーズ
ZIPPOレギュラーモデルを「ファーストモデルからフルスタンプまでの系譜」として、各モデルを詳細解説した完全保存版のKICガレージによる総合ガイドです。
【ラインナップ】
◆ 本編|レギュラージッポーの系譜(1932–1955)
🔷 ① レギュラージッポーの系譜(総まとめ)
🔷 ② 1932–33 ファーストモデル
🔷 ③ 1934–36 アウトサイドヒンジ
🔷 ④ 1936–37 スクエアモデル
🔷 ⑤ 1938–41 ラウンドコーナー
🔷 ⑥ 1942–45 ブラッククラックル
🔷 ⑦ 1946–47 ニッケルシルバー
🔷 ⑧ 1947–49 3バレル PAT.2032695
🔷 ⑨ 1949–51 5バレル PAT.2032695
🔷 ⑩ 1951–53 スチール製 PAT.2032695
🔷 ⑪ 1953 スチール製 PAT.2517191
🔷 ⑫ 1953–55 フルスタンプ PAT.2517191
◆ 関連テーマ|ZIPPOの周辺モデル・仕様
🔶 ① 1955–58 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191)
🔶 ② 1959–67 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191・後期仕様)
🔶 ③ テーブルライターの系譜(バークロフト〜ハンディライト)
◆ 資料編|年代判別・刻印・付属品
🔷 ① レギュラージッポーのボトム刻印
🔷 ② ZIPPOスターリングシルバーのボトム刻印ZIPPO
🔷 ③ インサイドユニット(インナー)の年代判別
🔷 ④ ZIPPO化粧箱の年代判別
🔷 ⑤ オイル缶の年代判別
※各項目はすべて独立記事として詳しく解説しています。
本記事の最後に各ラインナップへのリンクを貼ってあります。
- スクエアモデル(1936–37年)-

【1936年~1937年製の特徴と見分け方】
材質: ブラス
バレル: 4バレル内ヒンジ
パテントナンバー: PAT.2032695
① 1936年~1937年のケースは、アウトサイドヒンジに比べて1mmほど背高が高くなっています。
こちらのダイヤゴナルラインの他に、プレーン、スターリングシルバー、ゴールドプレート、エンジンターン等もリリースされたようです。
② 「メタリケ」と呼ばれる薄いメタルを貼ってエナメル塗装を施したモデルも多くリリースされ、蓋トップにメタリケを貼った珍しいモデルもあります。
③ 化粧箱は、上段の物が使用されていましたが、下段の「ウィンディボックス」も使われています。
ちなみにウィンディボックスは、「風と木の葉」の図柄が入ったものがレプリカも出されていますが、このモデルに使われていたのは、「風と木の葉」が無いものです。次にリリースされる「ラウンドコーナーモデル」にも使われました。
④ 最大の特徴は、ヒンジがインサイドヒンジに変更されたことで、それに伴い背高が1mmほどたかっくなっています。
右がこのモデル、左が1935年製アウトサイドヒンジモデルです。
⑤ 申請中であったパテントが承認されたことにより、ケースのボトムにPAT.2032695が付くようになります。
上段がこのモデル、下段が1935年製アウトサイドヒンジモデルですが、
ZIPPO MFG.CO.BRADFORD,PA の文字が一回り小さくなっています。
高さは高くなりましたが、縦横の径は変わりません。
インサイドヒンジに変更されたので、アウトサイドヒンジ用のインサイドユニットは入りません。 
⑥ ヒンジが内側に収められハンダ付けされています。カムクリップは、コの字クリップです。
まだ一体型にはなっていません。
⑦ カムレストが、半円形に変更になりました。
左は1935年製アウトサイドヒンジモデルです。
⑧ このモデルまで、「コイルスプリング」が採用されています。
ユニット内部のスプリングの筒が、アウトサイドヒンジモデルに比べて半分くらいの長さに短くなっています。
⑨ 1936年~1937年製のインサイドユニットは、
・継ぎ目無しのブラス製クロムメッキ
・片側7つで14穴のチムニー
・半円形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは水平歯
・ダルマカム
・オイル止めは無し
・コイルスプリング

⑩ 現行モデルより小さいフリントスクリューで、スプリングと分割されている。
※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。
🔥【Zippo Regular Model Master Guide|関連記事リンク集(本編12シリーズ含む)】
ZIPPOレギュラーモデルを体系的に理解するための、KICガレージによる専門ガイドシリーズです。
モデルごとの仕様・年代判別・刻印・インナー・付属品などを深く解説しています。
興味のあるテーマから読み進めてください。
◆ 本編|レギュラージッポーの系譜(1932–1967)
🔷 ① レギュラージッポーの系譜(総まとめ・年代判別)
ZIPPOレギュラーの全体像を総まとめ。ファーストモデルからフルスタンプまでを体系的に整理した基本ガイド。
🔷 ② 1932–33 ファーストモデル
最初期型 ZIPPO。ファーストモデルの徹底解説。
🔷 ③ アウトサイドヒンジ
セカンドモデルのアウトサイドヒンジ(外ヒンジ)モデルの徹底解説。
🔷 ④ 1936–37 スクエアモデル
ヒンジが内蔵され角張ったケース形状を持つスクエアモデルの徹底解説。
🔷 ⑤ 1938–41 ラウンドコーナー
角丸ボディ採用の初期モデル、ラウンドコーナーの徹底解説。
🔷 ⑥ 1942–45 ブラッククラックル
戦時中のスチームモデル。独自の塗装「ブラッククラックル」の徹底解説。
🔷 ⑦ 1946–47 ニッケルシルバーケース
戦後初期に登場するニッケルシルバー製モデルの徹底解説。
🔷 ⑧ 1947–49 3バレル PAT.2032695
三連ヒンジ(3バレル)モデルを徹底解説。
🔷 ⑨ 1949–51 5バレル PAT.2032695
五連ヒンジ(5バレル)へ移行したブラス製ケースの徹底解説。
🔷 ⑩ 1951–53 スチール製 PAT.2032695
朝鮮戦争期に登場したスチールモデルの徹底解説。
🔷 ⑪ 1953 スチール製 PAT.2517191
PAT番号が変更された“過渡期のスチールZIPPO”の徹底解説。
🔷 ⑫ 1953–55 フルスタンプ PAT.2517191
フルスタンプZIPPOを徹底解説。
◆ 関連テーマ|ZIPPOの周辺モデル・仕様
🔶 ① 1955–58 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191)
年代判明の難しい1955-58年を徹底解説。
🔶 ② 1959–67 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191)
ZIPPOらしい完成形へと移行する後期モデルを徹底解説。
🔶 ③ テーブルライターの系譜(バークロフト〜ハンディライト)
ZIPPOの卓上ライターの徹底解説。
◆ 資料編|年代判別・刻印・付属品
🔷 ① レギュラージッポーのボトム刻印
ZIPPO底刻印の変遷を完全網羅。製造年の読み方をわかりやすく徹底解説。
🔷 ② ZIPPOスターリングシルバーのボトム刻印
スターリング製ZIPPO特有の刻印体系を詳しく解説。
🔷 ③ インサイドユニット(インナー)の年代判別
ZIPPOの心臓部・インナーの形状変化を年代別に詳しく解説。
🔷 ④ ZIPPO化粧箱の年代判別
箱の材質・色・印刷・ロゴの違いから製造年代を読み解く資料編。
🔷 ⑤ ZIPPOオイル缶の年代判別
デザイン変遷が大きいオイル缶の特徴と年代順の見分け方を解説。
ヴィンテージジッポをお探しの際はKIC GARAGEへ

ジッポのレトロモチーフデザインは、歴史ある魅力と希少性で多くのコレクターを引きつけています。戦前のクラシックデザインから現代のユニークなコラボレーションモデルまで、時代を超えたアンティークな魅力が人気の秘訣です。限定モデルやビンテージ品の収集は、その希少価値から価格も高騰し、コレクターにとっては特別な価値を持つアイテムとなっています。
KIC GARAGEでは、1950年代のフルスタンプ以前のものを中心に、希少価値の高いヴィンテージジッポを多数取り揃えております。風防一体型のシンプルな構造と優れた着火性能を持つジッポは、まさに職人技の結晶です。オイルライター特有の経年変化も楽しみの一つであり、愛着を持って使い込むほどに自分だけの歴史が刻まれていきます。
コレクターの皆様にもご満足いただけるアイテムを多数用意しておりますので、ぜひKIC GARAGEでお気に入りのジッポを見つけてください。
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| 販売業者 | 株式会社K・Iコーポレーション |
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