1955年後半になると、いわゆる「フルスタンプ」が終わり、筆記体のZIPPOロゴになり、「IDENTIFICATION CODE」というドットで製造年が刻印されるようになりました。

1990年代くらいにZIPPO本社にある「ジッポー博物館」に行くと無料でもらえた「COLLECTORS’GUIDE」には、1958年に左右４個づつの製造年ドットの記載がありますが、実際は、1955年製からドットは打刻されています。
1955年から1958年までの年度の見極めは文献によってもまちまちであることと、ドットが薄くて見えにくいものもあって大変難しいです！

今回は、「1955年～1958年までの年代の見極め方」について、解説します。




【1955年～1959年製の特徴と見分け方】
1955年から1959年までの年式判明は、ドットの数だけでは判明出来ません。
以下、各年式ごとに判明方法を説明します。

①「１９５５年製」の判明方法
【ボトム】
左右４個づつのドット　＋　PAT.2517194　PAT.PENDING　の刻印


【インサイドユニット】
PAT.2517191 ® PAT.PEND.　の刻印


②「１９５６年製」の判明方法
【ボトム】
左３個右４個のドット　＋　PAT.2517194　PAT.PENDING　の刻印
※ 実際は、ドットの刻印が薄く数が判明出来ないものがほとんどです。
出品にあたっては、1955年～1956年としています。


【インサイドユニット】
1955年製と同じです。　PAT.2517191 ® PAT.PEND.　の刻印


③「１９５７年製」の判明方法
【ボトム】
「PAT.2517194」が左下に刻印　＋　ドットは左右４づつ
1957年からPAT.PEND.が無くなります。


【インサイドユニット】
「PAT.251719 ®」が左下もしくは真ん中に刻印
1957年からPAT.PEND.が無くなります。


④「１９５８年製」の判明方法
【ボトム】
「PAT.2517194」が真ん中に刻印　＋　ドットは左右４づつ


【インサイドユニット】
「PAT.251719 ®」が真ん中に刻印　＋　上段に注意書き


※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。

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以上