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【ZIPPO ライター モデル】 1938年~1941年製 ジッポー ラウンドコーナーの話 ⑤

【ZIPPO ライター モデル】 1938年~1941年製 ジッポー ラウンドコーナーの話 ⑤

1938年になると、ライターの角がポケットに引っかけるという苦情を受けて、角を丸くした「ラウンドコーナー」が生まれました。

形状以外の変更点は、
カムスプリングが、それまでコイルスプリングから板バネ「波状リーフスプリング」に変更になっと事と、
モデルの途中(1941年~)で、カムクリップ分離型のコの字クリップから現在と同じカムクリップ一体型に変更になった点です。

ラウンドコーナーモデルは、
①1938年~1939年: コの字クリップタイプ(ブラス製)、
②1940年~941年前期: カムクリップ一体型モデル(ブラス製)、
③1941年中期以降:: スチール製
に分類されます。

ラウンドコーナーの完全解説ぜひお楽しみくださ
い。



シリーズものです。
ZIPPOを体系的に特徴を解説したシリーズは、世界でも類を見ないレベルだと思います。興味のある方はぜひ他の回もご覧ください。文末にリンク集をまとめてあります。


🔥 Zippo Regular Model Master Guide|全12シリーズ

ZIPPOレギュラーモデルを「ファーストモデルからフルスタンプまでの系譜」として、各モデルを詳細解説した完全保存版のKICガレージによる総合ガイドです。

【ラインナップ】


◆ 本編|レギュラージッポーの系譜(1932–1955)

🔷 ① レギュラージッポーの系譜(総まとめ)
🔷 ② 1932–33 ファーストモデル
🔷 ③ 1934–36 アウトサイドヒンジ
🔷 ④ 1936–37 スクエアモデル
🔷 ⑤ 1938–41 ラウンドコーナー
🔷 ⑥ 1942–45 ブラッククラックル
🔷 ⑦ 1946–47 ニッケルシルバー
🔷 ⑧ 1947–49 3バレル PAT.2032695
🔷 ⑨ 1949–51 5バレル PAT.2032695
🔷 ⑩ 1951–53 スチール製 PAT.2032695
🔷 ⑪ 1953 スチール製 PAT.2517191
🔷 ⑫ 1953–55 フルスタンプ PAT.2517191


◆ 関連テーマ|ZIPPOの周辺モデル・仕様

🔶 ① 1955–58 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191)
🔶 ② 1959–67 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191・後期仕様)
🔶 ③ テーブルライターの系譜(バークロフト〜ハンディライト)


◆ 資料編|年代判別・刻印・付属品

🔷 ① レギュラージッポーのボトム刻印
🔷 ② ZIPPOスターリングシルバーのボトム刻印ZIPPO
🔷 ③ インサイドユニット(インナー)の年代判別
🔷 ④ ZIPPO化粧箱の年代判別
🔷 ⑤ オイル缶の年代判別


※各項目はすべて独立記事として詳しく解説しています。
本記事の最後に各ラインナップへのリンクを貼ってあります。


- ラウンドコーナー(1938–41年)-



【1938年~1941年製の特徴と見分け方】
材質: 1938~1941年前期:ブラス 1941年中期以降:スチール
バレル: 4バレル
パテントナンバー: PAT.2032695

① 1938年~1941年のケースは、角がある右のスクエアモデルから、角が丸いラウンドコーナーになります。


「エッチング」と呼ばれる薬品を利用した表面加工が追加になり、バリエーションが増えました。左上がエッチング加工のものです。
※ケースは基本的にブラス製ですが、最終年の1941年中期からスチール製に変更になります。


③ 化粧箱は、「ウィンディボックス」です。「風と木の葉なし」「風と木の葉あり」があります。
上段の「風と木の葉あり」になると、ラウンドコーナーに合わせて下箱のライターを入れる台紙の角が丸くカットされています。


④ 写真の①がコの字クリップの1938年~1939年製、②がカムクリップ一体型の1940年~1941年製ですが、いずれも4バレルです。


⑤ ケースのボトムは、PAT.2032695です。1938年~1941年中期まで同じボトムです。
1941年後期のスチール製になるとZIPPOの「O」の字体が細長いものからまん丸に変わりました。 


⑥ 写真の①が1938年~1939年までのコの字クリップ、②がそれ以降のカム一体型です。


⑦ このモデルから、コイルスプリングから波状リーフスプリングに変更になりました。
※現行モデルは、平らなリーフスプリングです。


⑧ このモデルから、「タバコフィルター型オイル止め」が採用されました。
2タイプあります。初期のものはオイル止めのついていないものもあるみたいです。


⑨ 1938年~1941年製のインサイドユニットは、
継ぎ目無しのブラス製クロムメッキ
(1941年後期はスチール製でスポット溶接の継ぎ目あり)
・片側7つで14穴のチムニー
半円形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは水平歯
ダルマカム
タバコフィルター型オイル止め(無いものもある)
波状リーフスプリング




⑩ このモデルからフリントスクリューが現行品とほぼ同じ形状になりましたが、スクリューが銀色の鉄製です。
左側は1950年代のブラス製です。


※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。


🔥【Zippo Regular Model Master Guide|関連記事リンク集(本編12シリーズ含む)】

ZIPPOレギュラーモデルを体系的に理解するための、KICガレージによる専門ガイドシリーズです。
モデルごとの仕様・年代判別・刻印・インナー・付属品などを深く解説しています。

興味のあるテーマから読み進めてください。


◆ 本編|レギュラージッポーの系譜(1932–1967)


🔷 ① レギュラージッポーの系譜(総まとめ・年代判別)

ZIPPOレギュラーの全体像を総まとめ。ファーストモデルからフルスタンプまでを体系的に整理した基本ガイド。


🔷 ② 1932–33 ファーストモデル

最初期型 ZIPPO。ファーストモデルの徹底解説。


🔷 ③ アウトサイドヒンジ

セカンドモデルのアウトサイドヒンジ(外ヒンジ)モデルの徹底解説。


🔷 ④ 1936–37 スクエアモデル

ヒンジが内蔵され角張ったケース形状を持つスクエアモデルの徹底解説。


🔷 ⑤ 1938–41 ラウンドコーナー

角丸ボディ採用の初期モデル、ラウンドコーナーの徹底解説。


🔷 ⑥ 1942–45 ブラッククラックル

戦時中のスチームモデル。独自の塗装「ブラッククラックル」の徹底解説。


🔷 ⑦ 1946–47 ニッケルシルバーケース

戦後初期に登場するニッケルシルバー製モデルの徹底解説。


🔷 ⑧ 1947–49 3バレル PAT.2032695

三連ヒンジ(3バレル)モデルを徹底解説。


🔷 ⑨ 1949–51 5バレル PAT.2032695

五連ヒンジ(5バレル)へ移行したブラス製ケースの徹底解説。


🔷 ⑩ 1951–53 スチール製 PAT.2032695

朝鮮戦争期に登場したスチールモデルの徹底解説。


🔷 ⑪ 1953 スチール製 PAT.2517191

PAT番号が変更された“過渡期のスチールZIPPO”の徹底解説。


🔷 ⑫ 1953–55 フルスタンプ PAT.2517191

フルスタンプZIPPOを徹底解説。


◆ 関連テーマ|ZIPPOの周辺モデル・仕様


🔶 ① 1955–58 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191)

年代判明の難しい1955-58年を徹底解説。


🔶 ② 1959–67 筆記体ZIPPOロゴ(PAT.2517191)

ZIPPOらしい完成形へと移行する後期モデルを徹底解説。


🔶 ③ テーブルライターの系譜(バークロフト〜ハンディライト)

ZIPPOの卓上ライターの徹底解説。


◆ 資料編|年代判別・刻印・付属品


🔷 ① レギュラージッポーのボトム刻印

ZIPPO底刻印の変遷を完全網羅。製造年の読み方をわかりやすく徹底解説。


🔷 ② ZIPPOスターリングシルバーのボトム刻印

スターリング製ZIPPO特有の刻印体系を詳しく解説。


🔷 ③ インサイドユニット(インナー)の年代判別

ZIPPOの心臓部・インナーの形状変化を年代別に詳しく解説。


🔷 ④ ZIPPO化粧箱の年代判別

箱の材質・色・印刷・ロゴの違いから製造年代を読み解く資料編。


🔷 ⑤ ZIPPOオイル缶の年代判別

デザイン変遷が大きいオイル缶の特徴と年代順の見分け方を解説。


 

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ジッポのレトロモチーフデザインは、歴史ある魅力と希少性で多くのコレクターを引きつけています。戦前のクラシックデザインから現代のユニークなコラボレーションモデルまで、時代を超えたアンティークな魅力が人気の秘訣です。限定モデルやビンテージ品の収集は、その希少価値から価格も高騰し、コレクターにとっては特別な価値を持つアイテムとなっています。

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