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【ZIPPO ライター モデル】 1946年~1947年製 3バレル ニッケルシルバー製ジッポーの話

【ZIPPO ライター モデル】 1946年~1947年製 3バレル ニッケルシルバー製ジッポーの話

1946年になるとケースもインサイドユニットも「ニッケルシルバー」と呼ばれる素材が使われるようになりました。使い込むと飴色になるのが特徴です。

バレルが3バレルです。3バレルは1949年初頭までです。

1946年から1947年初期まではケースの高さが58mmと現在のものより1mmほど高く「トールケース」と呼ばれ、インサイドユニットのフリントホイールステイがラウンド型であるのが特徴です。


【1946年~1947年製の特徴と見分け方】
材質: ニッケルシルバー
バレル: 3バレル
パテントナンバー: PAT.2032695

① 1946年前期のケースは、ニッケルシルバー素地のままの仕上げでしたが、1946年後期~1947年はニッケルシルバーにクロムメッキ加工を施されるようになりました。使い込んでメッキが剥がれてくるとニッケルシルバーが姿を現します。


② 1946年~1947年前期までは、「トールケース」と呼ばれる高さが現行品より1mmほど高い58mmのケースが採用されていました。
右側がトールケースで左側が1947年後期のケースです。


③ バレルは、3バレルです。「センターロング」と呼ばれる真ん中のバレルが両端のバレルに比べて長い3バレルが採用されていました。
1947年後期になると3つのバレルがほぼ同じ長さに変更されています。


④ ケースのボトムは、写真にはありませんが、
46bのパテントナンバーの「3」の数字の上側が丸い「46c」があり、計4種類です。
PAT.2032695です。
1946年前期 : 46a 46b
1946年後期~1947年前期 : 46a 46b 46c 47a
1947年後期 : 46a 47a


⑤ 1946年前期のインサイドユニットは、
ニッケルシルバー製
・片側7つで14穴のチムニー
半円形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは水平歯
ダルマ
カム
・ZIPPOのロゴが全角で幅の狭い刻印
タバコフィルター型オイル止め
・波状カムスプリング




⑥ 1946年後期~1947年前期のインサイドユニットは、
・ニッケルシルバー製
・片側7つで14穴のチムニー
・半円形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは斜め歯
・ダルマカム  ( レギュラーカムもあり) 
・ZIPPOのロゴが全角で幅の狭い刻印
・タバコフィルター型オイル止め
・波状カムスプリング




⑦ 1947年後期のインサイドユニットは、
・ニッケルシルバー製
・片側8つで16穴のチムニー
レギュラー形のホイールステイ
・中空リベット
・フリントホイールは斜め歯
レギュラーカム
・ZIPPOのロゴが全角で幅の広い刻印
・フェルトのオイル止め(タバコフィルター型もあり)
・波状カムスプリング



※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。

販売中のジッポーライターはこちらからご覧ください。

以上