【ヴィンテージジッポ】年代・本物と偽物の見分け方は?

【ヴィンテージジッポ】年代は?本物?偽物?見分け方のポイントをご紹介

ヴィンテージジッポとは、1930年代からアメリカで製造されてきた、現在も根強い人気を誇るオイルライターです。長い歴史の中で様々な刻印(ボトムスタンプ)がつけられてきたため、その違いを知ることは本物か偽物かを見分ける手掛かりの一つとなります。こちらでは、本物と偽物の見分け方を知りたいとお考えの方に向けて「ヴィンテージジッポとは何か」と併せて、年代を見分ける手掛かりとなる「ボトムスタンプ」の重要性について触れていきます。

ヴィンテージジッポとは

ヴィンテージジッポとは

ジッポは1932年に誕生して以来、世界中で親しまれてきた老舗ライターブランドです。高品質な真鍮製で、耐久性に優れているため、長年に渡って使用されてきました。時代とともにデザインや機能が変化していくジッポですが、古いモデルには新しいものにはない魅力があります。

ジッポの歴史と価値

ジッポライターは1932年にファーストモデルを世に出して以来90年近くの長い歴史を持っています。創業者のジョージ・G・ブレイデルは、たばこの火を風に吹き消されることなく守る「ウインドプルーフ」を開発。その卓越した機能性から、第二次世界大戦の戦地でも多く使われました(ブラッククラックル)

また、近年では、ヴィンテージジッポが骨董品としても人気を博しています。製造年代が古いほど希少性は高くなり、コレクターの間でその価値を見出され人気を集めているのです。特に戦時中の軍用モデルや、初期のデザインはジッポの歴史を物語る、まさにタイムカプセルといえる存在であり、高値で取引される傾向があります

本物?偽物?ヴィンテージジッポの見分け方のポイント

ヴィンテージジッポの見分け方のポイント
ジッポライターは、他のブランド品に比較して偽物はけっして多くはありません。とは言えゼロではありません。年代の見方とそれに合わせて本物・偽物の判断基準を整理してみました。

ボトムスタンプ(刻印)

本物のヴィンテージジッポを見分ける上で重要なポイントが、ケース底部(ボトム)の刻印です。ジッポの歴史とともにボトムスタンプの形状は変遷しており、製造年代を特定するための大きな手がかりとなります。製造年代によってボトムスタンプの文字や形状が変化しているため、本物を見分ける上で重要な目安となるのです。

年代別ボトムスタンプ一覧

ヴィンテージジッポの本物を見分けるポイントの一つが、ボトムスタンプ(刻印)の年代別違いです。ジッポでは創業者のジョージ・G・ブレイデルの方針により、品質管理のために全ライターの底面に製造年月を刻印しています。

1957年製のものからは、ジッポロゴの左右に製造年を示す「ドット」が刻まれるようになりました。また、1986年以降の製品では、製造月も識別できるようになっています。

YEAR REGULAR SLIM
LEFT RIGHT LEFT RIGHT
1933 Patentpending
1937 Patent2032695
1950 Patent2517191
1955年から1957年の間に製造された一部のライターには製造年が刻印されていることがありますが、ジッポ社の公式記録では、その時期の具体的なコードについての詳細は明確ではありません。
1957 Fullstampwithpatentpending ・・・・ ・・・・
1958 Fullstamp,nopatentpending ・・・・ ・・・・
・・・・ ・・・・ ・・・・ ・・・・
1959 ・・・・ ・・・ ・・・ ・・・
1960 ・・・ ・・・ ・・・ ・・
1961 ・・・ ・・ ・・ ・・
1962 ・・ ・・ ・・
1963 ・・
1964
1965
1966 | | | | | | | | | | | | | | | |
1967 | | | | | | | | | | | | | |
1968 | | | | | | | | | | | |
1969 | | | | | | | | | |
1970 | | | | | | | |
1971 | | | | | |
1972 | | | |
1973 | |
1974 //// //// //// ////
1975 //// /// //// ///
1976 /// /// /// ///
1977 /// // /// //
1978 // // // //
1979 // //
1980
1981
1982 \\\\ \\\\ \\\\ \\\\
1983 \\\\ \\\ \\\\ \\\
1984 \\\ \\\ \\\ \\\
1985 \\\ \\ \\\ \\
1986 \\ \\ \\ \\
1986年7月1日以降、上記のシステムはロット・コードへと変更されました。この新しい方式では、製造年をローマ数字で、製造月をアルファベット(Aは1月、Bは2月など)で示しています。
1986 GtoL II Sameasregular
1987 AtoL III Sameasregular
1988 AtoL IV Sameasregular
1989 AtoL V Sameasregular
1990 AtoL VI Sameasregular
1991 AtoL VII Sameasregular
1992 AtoL VIII Sameasregular
1993 AtoL IX Sameasregular
1994 AtoL X Sameasregular
1995 AtoL XI Sameasregular
1996 AtoL XII Sameasregular
1997 AtoL XIII Sameasregular
1998 AtoL XIV Sameasregular
1999 AtoL XV Sameasregular
2000 AtoL XVI Sameasregular
2001年から、製造年の表記がローマ数字から、その年の下2桁(例えば2001年は01、2002年は02など)に変更されました。
2001 AtoL 01 Sameasregular
2002 AtoL 02 Sameasregular
2003 AtoL 03 Sameasregular
2004 AtoL 04 Sameasregular
2005 AtoL 05 Sameasregular

ボトムのロゴをチェック

本物と偽物のジッポを識別するための重要なポイントの一つは、ライターの底にあるロゴの刻印です。上記のボトムスタンプやロゴの有無だけでなく、その刻印の質に注目することが肝心です。本物のジッポはプレス加工により製造されており、刻印は明瞭で文字の太さも均一で美しい仕上がりが特徴です。一方で、偽物は手彫りが多く、文字のブレや、刻印が浅く、文字のぼやけが見られることも多いため、これを手がかりに本物か偽物かを判断できる場合もあります。ボトムスタンプだけなくボトム刻印すべてに注目する必要があります。1955年から1958年までの年度の見極めは文献によってもまちまちであることと、ドットが薄くて見えにくいものもあって大変難しいです!

ケースの素材をチェック

ジッポライターのケースは、金製や銀製のジッポを除けば、素材はブラス製を基本として一部の年代でスチールやニッケルシルバーが使用されています。ケースの素材の正確な判定は困難ですが、磁石につくかつかないかの確認はできます。偽物のジッポは廉価で加工がしやすいスチール製が多く、一方本物のスチール製のジッポライターは、ラウンドコーナーの一部、ブラッククラックル1951年~1953年のPAT.20326951953年のPAT.2517191だけですので、それ以外の年代で磁石がつくジッポライターは間違いなく偽物です。特にベトナムジッポーはスチール製の偽物が大変多く出回っておりますので注意が必要です。

内部構造(インサイドユニット)をチェック

ジッポを見分けるもう一つの重要なポイントはインサイドユニットにあります。インサイドユニットの偽物は、社外品に刻印をしたものがほとんどです。ボトム刻印と同様にロゴの有無だけでなく、その刻印の質に注目することが肝心です。本物のジッポはプレス加工により製造されており、刻印は明瞭で文字の太さも均一で美しい仕上がりが特徴です。一方で、偽物は手彫りが多く、文字のブレや、刻印が浅く、文字のぼやけが見られること多いです。また、偽物はインサイドユニットの作りが薄っぺらく、安っぽいメッキが施されているものも多いので、これらの特徴を確認することで本物と偽物を判断できる場合もあります。

ヴィンテージジッポの価値を下げる要因

こちらは、偽物ではありませんが、ヴィンテージジッポの価値を下げる主な要因について説明します。但し、何十年前のヴィンテージものですので、デッドストック等の完全未使用品以外は使用や保管等によって少なからず何らかの劣化があるのが普通ですので、ジッポライターはヴィンテージものであることをご理解の上お楽しみいただくのが良いのではないでしょうか。

ケースの傷やヒンジの不良、内部構造(インサイドユニット)の機能不良

ヴィンテージジッポの価値を下げる大きな要因として、ケースの傷やヒンジ不良、インサイドユニットの機能不良があげられます。例えば、ケースに大きな傷がある場合や、ヒンジの損傷して蓋がキチンと閉まらなかったり、グラつきが大きな場合や、インサイドユニットの機能不良によりライターとして機能しないような状態では、ジッポの価値は大幅に下がります。最低でもケースの開閉に支障が無いかや火花が飛ぶかの確認は必須です。ご購入の際にはジッポの本体状態をよく確認し、できるだけ傷や欠損のない美品を選ぶことが重要です。

メッキやペイントのはがれ

ヴィンテージジッポの価値を下げる大きな要因の一つに「メッキやペイントのはがれ」があります。ジッポのケース表面には金属や合金にメッキ加工が施されていますが、長年の使用による摩耗や経年劣化でメッキが剥がれてしまうことがあります。企業もののジッポやタウン&カントリー等の絵柄の入ったジッポも同様に使用や経年劣化によりペイントが剥がれてしまうことがあります。

メッキやペイントの剥がれの原因としては、以下のようなことが考えられます。

  • 物理的な衝撃や摩擦
  • 化学的な腐食
  • 熱による劣化

一般的にメッキやペイントの剥がれが進行するほど、ジッポの価値は下がってしまいます。しかし一部のコレクターは、均一な剥がれ具合がレトロな雰囲気を醸し出すと評価する向きもあります。このようにメッキの剥がれの程度によっては、ヴィンテージジッポの価値判断が分かれるケースもあるということをご留意ください。

パーツ交換の有無

ヴィンテージジッポの価値を下げる大きな要因のひとつが、パーツ交換の有無です。価値のあるヴィンテージジッポは、ケースやヒンジ、内部構造など全ての部品が純正品であることが重要です。例えば、以下のような交換がされていると価値が下がります。

  • ケースが純正品でない
  • 内部構造(インサイドユニット)が交換されている
  • ヒンジやフリントホイールなど小物パーツが交換されている

特に内部構造のパーツ交換は、見た目では分かりにくいため注意が必要です。本物のヴィンテージジッポは、ケースとインサイドユニットの年代が一致していることが大切です。このように、ヴィンテージジッポの価値を左右する大きなポイントがパーツの純正性です。できる限り全ての部品が純正で、交換されていないものが最も価値が高くなります。

KIC GARAGE:ヴィンテージジッポ、ランタン、バイクの特別な世界

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