06Journal
【ZIPPO ライター モデル】 ジッポー テーブルライターの話 その4 ― 1954年~1979年 4th バークロフト ― ⑤
「バークロフト」は、ファーストモデルから4thモデルまで4種類がリリースされていますが、「バークロフト」と呼ばれたのは、実際は、こちらの4番目のモデルからです。
数回に渡って、ジッポー社のすべてのテーブルライターを紹介しますので、是非ご覧ください。
今回は、「バークロフト・フォースモデル」の紹介です。
シリーズものです。
ZIPPOのテーブルライターに特化して解説したシリーズは、なかなか見当たらないと思います。興味のある方はぜひ他の回もご覧ください。文末にリンク集をまとめてあります。
🔥 Zippo Table Lighter Master Guide|全10シリーズ(+番外)
本ガイドでは、1st〜4th バークロフトの4世代に加え、レディー・ブラッドフォード 1st / 2nd、さらに モダーン/コリンシアン/ハンディライト の全モデルを収録した全10シリーズ(+番外1) を完全網羅して体系的に解説します。
【ラインナップ】
◆ ZIPPOテーブルライターの系譜(総まとめ)
🔷 ① テーブルライターの系譜(バークロフト1st〜ハンディライトまで)
◆ バークロフト(Barcroft)4世代
🔷 ② 1938–40|1st バークロフト
🔷 ③ 1947–49|2nd バークロフト
🔷 ④ 1949–53|3rd バークロフト
🔷 ⑤ 1954–79|4th バークロフト
◆ レディー・ブラッドフォード(Lady Bradford)
🔷 ⑥ 1949|レディー・ブラッドフォード(Lady Bradford) 1st
🔷 ⑦ 1950–54|レディー・ブラッドフォード(Lady Bradford) 2nd
◆ モダーン/コリンシアン/ハンディライト
🔷 ⑧ 1960–66|モダーン(Modern)
🔷 ⑨ 1960–66|コリンシアン(Corinthian)
🔷 ⑩ 1979–|ハンディライト(Handilite)
◆ 番外編
🔶 1957–2017|ローズアート(Roseart)テーブルライター
※各項目はすべて独立記事として詳しく解説しています。
本記事の最後に各ラインナップへのリンクを貼ってあります。
- 4th バークロフト -

【4th バークロフトの特徴と見分け方】
製造年: 1954年~1979年
① まずは、フォースモデルの外観を見て頂こう。
サードモデルがハイポリッシュがメインであるのに対して、フォースモデルは、ブラッシュフィニッシュや金メッキのモデルがリリースされました。




② サードモデルとの形状の違いはほぼない。
他のモデルと比べると、その大きさがわかります。
③ サードモデルまでと大きく変わったのは、専用のインナーを使わず、レギュラージッポーのインサイドユニットを使用するようになった点です。
④ バレルが3rdモデルの4バレルから5バレルに変更になります。
バレルの大きさが、1960年代以降の「後期型」で大きくなる。
⑤ 単にポケットライター用のインナーを入れるようになった訳でなく、ボディー側にもオイルを入れることにより長期の仕様を可能にしています。
⑥ 底は、黒色のフェルト貼りです。
⑦ インサイドユニットは、各年代のレギュラージッポー用を使用。
※ フォースモデルは、生産年数が非常に長く年代の判別は、前述のバレルの大きさ以外、インサイドユニットに委ねるしかない。
【1954年~1956年】
判別方法:フルスタンプ PAT.2517191 ® PAT.PEND.の刻印

【1957年】
判別方法:「PAT.251719 ®」が左下もしくは真ん中に刻印
【1958年】
判別方法:「PAT.251719 ®」が真ん中に刻印 + 上段に注意書き
【1959年~1963年前期】
判別方法:刻印の向きが垂直方向で「PAT.2517191 ®」 の刻印
【1963年後期~1967年前期】
判別方法:フリントホイールリベットが中空でない「ソリッドタイプ」で「PAT.2517191 ®」 の刻印
【1967年後期~1976年前期】
判別方法:パテントナンバー無し。裏面に注意書き無し。
【1976後期~】
判別方法:裏面に注意書き有り。
【表面】
【裏面】
⑧ 化粧箱は、当時のレギュラージッポーと同じデザインの専用箱です。


※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。
🔥【Zippo Table Lighter Master Guide|関連記事リンク集(全10シリーズ+番外)】
ZIPPOテーブルライターを体系的に理解するための専門ガイドです。
モデルの歴史・構造の違い・年代変遷を深掘りしています。興味のあるテーマからご覧ください。
◆ 総論|テーブルライターの全体像
🔷 ① テーブルライターの系譜
バークロフト・ブラッドフォード・モダーンなど全モデルの流れが一目で分かる総論回。
◆ バークロフト(Barcroft)4世代
🔷 ② 1st バークロフト(1938–40)
ZIPPO最初のテーブルライター。角型の重厚なデザインが特徴。
🔷 ③ 2nd バークロフト(1947–49)
戦後登場の2nd。台座形状の変化が面白い時期。
🔷 ④ 3rd バークロフト(1949–53)
背が低くなり丸みの増したデザイン。構造的にも安定した人気モデル。
🔷 ⑤ 4th バークロフト(1954–79)
レギュラージッポーのインサイドユニットを流用し長期間生産された代表モデル。
◆ レディー・ブラッドフォード(Lady Bradford)
🔷 ⑥ レディー・ブラッドフォード 1st(1949)
アールデコ調のテーブルライター。「台座のない」ファーストモデルは超希少。
🔷 ⑦ レディー・ブラッドフォード 2nd(1950–54)
ファーストモデルに台座を付けたセカンドモデル。テーブルライターの名作。
◆ モダーン/コリンシアン/ハンディライト
🔷 ⑧ モダーン(1960–66)
円筒形の「モダーン」。
🔷⑨ コリンシアン(1960–66)
カップ型の「コリンシアン」があります。ZIPPO史でも異彩を放つ名モデル。
🔷 ⑩ ハンディライト(1979–)
携帯性と実用性を兼ね備えた後期モデル。現代ZIPPOの流れにつながる設計。
◆ 番外編
🔶 ローズアート(1957–2017)
Roseart社とのコラボ製品。装飾の多様性が魅力。
ヴィンテージジッポをお探しの際はKIC GARAGEへ

ジッポのレトロモチーフデザインは、歴史ある魅力と希少性で多くのコレクターを引きつけています。戦前のクラシックデザインから現代のユニークなコラボレーションモデルまで、時代を超えたアンティークな魅力が人気の秘訣です。限定モデルやビンテージ品の収集は、その希少価値から価格も高騰し、コレクターにとっては特別な価値を持つアイテムとなっています。
KIC GARAGEでは、1950年代のフルスタンプ以前のものを中心に、希少価値の高いヴィンテージジッポを多数取り揃えております。風防一体型のシンプルな構造と優れた着火性能を持つジッポは、まさに職人技の結晶です。オイルライター特有の経年変化も楽しみの一つであり、愛着を持って使い込むほどに自分だけの歴史が刻まれていきます。
コレクターの皆様にもご満足いただけるアイテムを多数用意しておりますので、ぜひKIC GARAGEでお気に入りのジッポを見つけてください。
ヴィンテージオイルライターのご購入はKIC GARAGE
| 販売業者 | 株式会社K・Iコーポレーション |
|---|---|
| 住所 | 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名7丁目19番5-1号 |
| TEL | 045-900-8265 |
| メール | contact@kic-garage.com |
| URL | https://kic-garage.com/ |
| 古物商許可証 | 第451450019768号/神奈川県公安委員会 |