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ロイヤルコペンハーゲン 1917年製イヤープレート「Tower of Our Saviour’s Church, Copenhagen」の解説
ロイヤルコペンハーゲンの1917年製イヤープレート
ロイヤルコペンハーゲンの1917年製イヤープレート「Tower of Our Saviour’s Church, Copenhagen」は、デンマークの建築的な象徴をテーマにした作品として、多くのコレクターや陶磁器愛好家に評価されています。このイヤープレートは、デンマークの伝統と信仰を美しく表現した一枚であり、特にその歴史的背景からも特別な価値があります。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。その点はご容赦ください。
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タイトルとデザインの概要
タイトル: Tower of Our Saviour’s Church, Copenhagen
デザイン: コペンハーゲンの救世主教会(Our Saviour’s Church)の塔を中心に描かれたデザイン。この塔は、スパイラル状の外階段を持つ独特な建築様式で知られ、デンマークの宗教的・文化的アイデンティティを象徴しています。
このデザインは、教会の威厳と静けさを背景に、冬のコペンハーゲンの情景を描写しており、厳かな雰囲気と平和を感じさせます。
デザイナー:オルフ・イェンセン(Oluf Jensen)
オルフ・イェンセン(Oluf Jensen)は、ロイヤルコペンハーゲンで活躍した重要なデザイナーの一人です。彼は、特にイヤープレートをはじめとする記念プレートのデザインで知られています。オルフ・イェンセンの生涯や彼が残した作品には、ロイヤルコペンハーゲンの歴史の中で独特の魅力があります。
オルフ・イェンセンの概要
- 名前: Oluf Jensen(オルフ・イェンセン)
- 活動時期: 主に20世紀初頭
- 専門分野: 陶磁器デザイン、特にイヤープレートや記念プレートのデザイン
- 所属: ロイヤルコペンハーゲン(Royal Copenhagen)
オルフ・イェンセンは、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートシリーズをさらに発展させる役割を果たしました。特に、彼がデザインを手掛けたプレートは、北欧の自然や風景、デンマーク文化を象徴的に描写しており、非常に高い芸術性を持っています。
特徴的な作風
オルフ・イェンセンの作品には、以下のような特徴があります:
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自然の描写
北欧の自然や風景をテーマにしたデザインが多く、特にデンマークの美しい田園風景や伝統的な建物を繊細に描写しました。 -
歴史と文化の融合
彼のデザインは、単なる装飾にとどまらず、デンマークの歴史や文化、宗教的テーマを巧みに取り入れています。特にクリスマスプレートでは、聖書の物語やデンマークのクリスマスの伝統を反映しています。 -
繊細な彫刻的表現
オルフ・イェンセンの作品は、細部へのこだわりが際立っており、まるで絵画のような繊細さと深みがあります。
代表的な作品
オルフ・イェンセンが手掛けた作品の中で、特に注目すべきものを挙げます:
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1917年製イヤープレート
「Tower of Our Saviour’s Church, Copenhagen」
コペンハーゲンにある救世主教会(Vor Frelsers Kirke)の塔を描いたデザインで、北欧の建築美を象徴的に表現しています。 -
その他のイヤープレート
彼が手掛けたプレートは、どれも高い評価を受けており、コレクターの間で非常に人気があります。
ロイヤルコペンハーゲンへの貢献
オルフ・イェンセンは、ロイヤルコペンハーゲンのデザインの方向性を確立する重要な役割を果たしました。特に、イヤープレートシリーズにおいて、単なる装飾品ではなく文化的・芸術的価値を持つ作品へと昇華させることに成功しました。
まとめ
オルフ・イェンセンは、ロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートの歴史において欠かせない存在です。彼のデザインは、北欧の自然や文化、デンマークのアイデンティティを見事に表現しており、その作品は今でも多くのコレクターや陶磁器愛好家に愛されています。
製造秘話とバックスタンプ
1917年は第一次世界大戦が続く中、デンマークは中立を保ちながらも多くの影響を受けた時期です。このイヤープレートは、困難な時代にあっても希望と文化を大切にする精神を反映した作品として制作されました。
救世主教会は、デンマークの人々にとって精神的な拠り所であり、その塔が持つ象徴性をイヤープレートに落とし込むことで、信仰と平和への願いを込めています。
プレートのサイズは、1911年のプレートから標準化され現在に至っています。
直径:約18cm
高さ:約2.5cm
バックスタンプは、王冠マークと三本の波模様と形状番号(フォルムナンバー)です。王冠マークに「DENMARK」のロゴは入っていません。
この頃から生産工程で数字(このプレートでは3524がそれ)やスタンピング(このプレートでは下方にあるMも文字)がしばしば入るようになりました。
生産工程でつけられた数字やマーキングについては、「バックスタンプ⑤-その他徹底解説」で詳しく解説しています。
コレクターズアイテムとしての価値
1917年製イヤープレートは、今日では非常に貴重なコレクターズアイテムです。制作数が限られていたことに加え、その独特なデザインと歴史的背景から、高い評価を受けています。
特に保存状態が良好なものや箱付きのものは、さらに高い価値を持つことが多く、オークション市場でも人気です。また、救世主教会をテーマにしたデザインは、建築的テーマのイヤープレートとしても特に注目されています。
まとめ
1917年製イヤープレート「Tower of Our Saviour’s Church, Copenhagen」は、ロイヤルコペンハーゲンの歴史と芸術性を象徴する作品です。そのデザインは、デンマークの信仰と文化を見事に表現しており、困難な時代にあっても希望と平和を伝えるメッセージを含んでいます。
このイヤープレートを手にすることは、デンマークの建築美と歴史、そしてクリスマスの精神を感じる特別な体験を意味します。コレクターや陶磁器愛好家にとって、1917年製のイヤープレートは見逃せない逸品です。
ぜひこの魅力をお楽しみください!
ロイヤルコペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプの全体像については、「ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプ徹底解説」にて解説しています。
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