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【Coleman ランタン メンテナンス】 コールマン 200Aの分解手順

この章では、200Aの分解手順を解説します。
製造から数十年を経たヴィンテージコールマンは個体ごとに状態も様々です。長く使っていくためには、日ごろのメンテナンスが欠かせません。そのメンテナンスもまたコールマンランタンの魅力の一つだと思います。実用性や耐久性に優れたコールマンランタンは、何十年も前のヴィンテージランタンでもキチンとメンテナンスしていただければ必ず使えるようになります。
メンテナンスの基本は、分解と組み立てです。部品の交換やパーツの清掃メンテナンスには分解が不可欠です。予期せぬトラブルの対処にも分解のし方を知っていれば対処することができる場合もあります。
200Aは構造も非常にシンプルで、ダブルマントルの220/228シリーズに比べてメンテナンスもしやすい機種です。パーツの清掃や交換の際のご参考にしてください。
※分解は自己責任でお願いいたします。自信のない方は、専門店に依頼することをお勧めします。
「220F/228F」の分解手順については、こちらをご覧ください。
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KIC GARAGE で販売しているヴィンテージコールマンランタンの中から、現在販売中の「200A」の厳選アイテムについては、販売中のコールマン200Aでご確認お願いいたします。
コールマンランタンの分解手順を丁寧に解説!
【200Aの分解手順】
200Aは各年度で若干パーツの仕様が異なりますが、大きな違いはありません。
いずれの年式モデルでも以下の分解手順で対処できます。
① ベンチレーター上部のナットを外す。
② ベイルを両側に引っ張り外す。
③ ベンチレーターを外す。※ベンチレーターの裏側が 汚れていますので、
洗浄してください。
④ グローブを外す。 ※グローブは取扱いに気をつけて、洗浄してください。
⑤ レンチでバーナーフレームのナットを外す。
⑥ バーナーフレームを外す。
⑦ バーナースクリーンキャップを外す。 ※手で回らない場合は、
ペンチ等で外す。
⑧ レンチでバーナーチューブを外す。
⑨ Uチューブ、ベンチャリ、ブラケットを外す。これでバーナーフレームの分解は完了です。※各パーツを清掃してください。
⑩ グローブベースを外す。
⑪ レンチでジェネレーターを外す。
⑫ 燃料バルブの中央とジェネレーターの下についているワッシャーを外す。(ワッシャーがついていない個体もあります。無くても問題ありません。)
⑬ ジェネレーターのナットを外す。
⑭ ジェネレーターの中からニードルアッシーを引き抜く。
⑮ ※ニードルの先端に針が、真っ直ぐ残っていること、スプリングが伸びていないこと、紙管が燃え尽きていないことを確認する。
⑯ ニードルの先端がジェネレーターの先端から出ることを確認する。※⑮⑯の確認でNGならジェネレーターの交換時期です。
⑰ フィラーキャップを外す。
⑱ フィラーキャップのビスをマイナスドライバーで外す。
⑲ ※フィラーキャップの中のガスケットが硬化していたらガスケットの交換をする。
⑳ ポンププランジャーのDリングをマイナスドライバーで外す。
㉑ ポンププランジャーを引き抜く。
㉑ ポンププランジャーのナットをスパナ等で回してポンプカップを外す。(ポンプカップの止め方が年式で異なります。こちらはねじ込み式ですが、後年のモデルはワッシャーで止まっていますので、ラジオペンチやマイナスドライバー等でワッシャーを外します。)※ポンプカップは傷んでいたら交換する。
㉒ エアーステムを回して外す。固い場合は、ペンチで回す。
㉔ チェックバルブレンチをポンプ穴に入れてチェックバルブを外す。
※アメリカ製とカナダ製でバルブの径が異なります。
㉕ ※チェックバルブを外してポンプ穴を清掃する。
㉖ 外したチェックバルブを振って、中のベアリングが動いてカラカラ鳴ればOK。
㉗ 燃焼バルブアッシーを専用工具か万力に挟んで外す。
㉘ 燃焼バルブアッセイを引き抜きスパナでチューブアッシーを外す。
㉙ チューブアッシーからパーツを引き抜く。※スプリングがへたっていれば交換する。
㉚ バルブホイールのビスを外す。
㉛ レンチでフューエルバルブからバルブステムを外す。
㉜ ※バルブステムの中のグラファイトパッキンが劣化していたら交換する。
㉝ 分解完了
販売中のコールマンランタン200Aはこちらからご覧ください。
以上