06Journal
【Coleman ランタン モデル】 コールマン 252/252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その2 ― 252の詳細 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 ―
その1に続いて、「GIランタン」とも呼ばれる軍用に作られたミリタリーランタン「252/252A」の話の続きです。
252/252Aは1944年頃からColeman等のランタンメーカーに製造委託されミリタリー用としてアメリカ軍に納入されたモデルです。
軍用品として戦場での利用を想定し、色々な工夫がされた面白いランタンです。
その2では、「252」について解説します。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【252の特徴と見分け方】
生産期間: 1944年~1945年
220BX軍仕様の後継として1944年に軍用に特化して生産されたモデルで、252は約1年間の生産で希少なモデルです。220BX/220C軍仕様については、こちらよりご覧ください。
① 左が「252」、右が「252A」です。
今回は、252について解説します。
② 外観は、「HUNTER GREEN」というグリーンの塗装です。
252Aになるとオリーブ色になるので、色味は252の大きな特徴です。
※ベースレストもグリーン塗装です。
③ デカールは3枚です。
220BXのデカールと220C軍仕様は、-COUTIONS-の一枚でした。
④ ベンチレーターは大きなブルーポイントです。
※後継機種の252Aは、ボールナット一体型ですが、252は通常のボールナットです。
⑤ ポンププランジャーは、ねじ込み式です。
⑥ 紛失防止のためフィラーキャップとファンネル(じょうご)が鎖でつながれています。
鎖を本体につなぐ二重リングの形状がひょうたん型が特徴です。(252Aは丸環)
⑦ マントルやポンプカップ等のスペアパーツを格納できるように、タンクにパーツ入れがついています。
パーツ入れの中には、プリッカー付きレンチ、マントル、ポンプカップ等が入ります。
⑧ フレームは220BXからの流用、ミクシングチャンバーは専用です。
252はベイルの取り付け場所がフレームのライター穴の上についています。252Aは穴が空いていない方です。
エアーチューブのフレームに取り付けるステイの形状は、レンチクリップ付きのダブルクロスバーです。
特殊な形状の252/252A専用ジェネレーターです。
⑨ グローブは、PIREX社のColemanロゴがオリジナルです。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
252Aは1980年代まで生産されており、仕様はほとんど変わっていませんが、いくつか変更点もありますので、「その2」で解説します。
252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その3に続く
販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。
以上