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【Coleman ランタン モデル】 コールマン 252/252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その3 ― 252Aの詳細 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 ―

【Coleman ランタン モデル】 コールマン 252/252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その3 ― 252Aの詳細 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 ―

その2に続いて、「GIランタン」とも呼ばれる軍用に作られたミリタリーランタン「252/252A」の話の続きです。

252/252Aは1944年頃からColeman等のランタンメーカーに製造委託されミリタリー用としてアメリカ軍に納入されたモデルです。
軍用品として戦場での利用を想定し、色々な工夫がされた面白いランタンです。
その3
では、「252A」について解説します。

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。


【252Aの特徴と見分け方】
生産期間:
 1952年~1982年頃(それ以降はSMP社にて制作される)

モデル252の生産が1945年に終了し、その7年後に後継としてリリースされたのが、「252A」です。
30年程生産が続き、TYPEⅡ~YPYEⅤまでマイナーチェンジをしますが、基本仕様は大きく変わりません。
252A初年度モデルをベースに変化について解説します。

①  左が「252」、右が「252A」です。
今回は、252Aについて解説します。


② 252Aになると、タンク、ベンチレーター、ベースレストの塗装が、オリーブ色になります。252は、「HUNTER GREEN」というグリーン色でした。






③ 特徴のあるオリーブ色は、1952年から1962年までは「GLOSS OLIVE DRAB」、1963年以降は「SEMI-GLOSS OLIVE DRAB」という色に変わります。
※252からの変化を並べてみました。
【252の色「HUNTER GREEN」】

【1952年~1962年「GLOSS OLIVE DRAB」】

【1963年~「SEMI-GLOSS OLIVE DRAB」】


④ デカールは「MAINTENANCE」と「OPERATION」が一枚につながっているので2枚です。
252は3枚別々でした。




⑤ 
エアーチューブのフレームに取り付けるステイの形状に変化があります。
【1952年頃まで】レンチクリップ付きのダブルクロスバー

【1953年~1962年頃まで】ダブルクロスバー

【1962年以降】シングルクロスバー


⑥ ボールナットが途中からベンチレーターと一体型になりました。
【1952年の初期まで】

【1952年後期以降】


⑦ グローブが元々は、ストレートグローブでしたが、1958年頃に四分割に変更になりました。いくつか仕様があります。
1952年モデルは、TYPEⅡですが、TYPEⅡはシングルグローブとクワッドグローブがあります。TYPEⅠとTYPEⅢも同様のようです。
【1952年初期】

【1952年後期以降】

【1958年頃】

【1962年以降】


⑧ 箱は、右から1952年、1958年、1967年ですが、ほとんど変わりません。

※側面に製造年月が記載されています。一番右の1952年は記載なしです。


なお、GIランタンは、コールマン以外でも生産されています。
252Aは、着火すると、「さすが軍用!」と思わせる「ゴー」っという音で勢いよく燃焼します。色々と面白いランタンです。

他にもあるかもしれませんが、代表的なモデルチェンジはこのくらいです。

252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その4に続く

販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。

以上