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【Coleman ランタン モデル】 コールマン 252/252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その1 - 軍用品としてのさまざまな工夫について -
「GIランタン」とも呼ばれる軍用に作られたミリタリーランタン「252/252A」の話です。
252/252Aは1944年頃からColeman等のランタンメーカーに製造委託されミリタリー用としてアメリカ軍に納入されたモデルです。
軍用品として戦場での利用を想定し、色々な工夫がされた面白いランタンです。
その1では、軍用品としての素晴らしい工夫の数々について解説します。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【252/252Aのさまざまな工夫について】
工夫① マントルやポンプカップ等のスペアパーツを格納できるように、タンクにパーツ入れがついています。
パーツ入れの中には、プリッカー付きレンチ、マントル、ポンプカップ等が入ります。
工夫② ボールナットが無くならないように、ベンチレーターにボールナットが一体化(くっついている)しています。
※252と252Aの1952年初期モデルは別体です。
工夫③ フィラーキャップが無くならないように、鎖でカラーにつながっています。
工夫④ ファンネル(じょうご)も本体につながっています。
工夫⑤ グローブが割れないように、あえて四分割にして、ガラスも分厚くしています。
※252と252Aの1952年初期モデルはストレートグローブです。
工夫⑥ ホワイトガソリンだけでなく、普通のガソリンでも使用できる仕様なので、ジェネレーターに煤が溜まりやすく、ジェネレーターのメンテナンス用の工具「プリッカー付きレンチ」がついています。
【使い方】
工夫⑦ 箱が厚手で丈夫なのダンボールで出来ていて、上蓋がハンドルになって持ち運べるように工夫されています。
252Aは1980年代まで生産されており、仕様はほとんど変わっていませんが、いくつか変更点もありますので、「その2」で解説します。
252A ミリタリーランタン「GIランタン」の話 その2に続く
販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。
以上