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【ZIPPO ライター モデル】 ジッポー テーブルライターの話 その6 ― 1954年~1979年 4th バークロフト ―
「バークロフト」は、ファーストモデルから4thモデルまで4種類がリリースされていますが、「バークロフト」と呼ばれたのは、実際は、こちらの4番目のモデルからです。
数回に渡って、ジッポー社のすべてのテーブルライターを紹介しますので、是非ご覧ください。
今回は、「バークロフト・フォースモデル」の紹介です。
【4th バークロフトの特徴と見分け方】
製造年: 1954年~1979年
① まずは、フォースモデルの外観を見て頂こう。
サードモデルがハイポリッシュがメインであるのに対して、フォースモデルは、ブラッシュフィニッシュや金メッキのモデルがリリースされました。
② サードモデルとの形状の違いはほぼない。
他のモデルと比べると、その大きさがわかります。
③ サードモデルまでと大きく変わったのは、専用のインナーを使わず、レギュラージッポーのインサイドユニットを使用するようになった点です。
④ バレルが3rdモデルの4バレルから5バレルに変更になります。
バレルの大きさが、1960年代以降の「後期型」で大きくなる。
⑤ 単にポケットライター用のインナーを入れるようになった訳でなく、ボディー側にもオイルを入れることにより長期の仕様を可能にしています。
⑥ 底は、黒色のフェルト貼りです。
⑦ インサイドユニットは、各年代のレギュラージッポー用を使用。
※ フォースモデルは、生産年数が非常に長く年代の判別は、前述のバレルの大きさ以外、インサイドユニットに委ねるしかない。
【1954年~1956年】
判別方法:フルスタンプ PAT.2517191 ® PAT.PEND.の刻印
【1957年】
判別方法:「PAT.251719 ®」が左下もしくは真ん中に刻印
【1958年】
判別方法:「PAT.251719 ®」が真ん中に刻印 + 上段に注意書き
【1959年~1963年前期】
判別方法:刻印の向きが垂直方向で「PAT.2517191 ®」 の刻印
【1963年後期~1967年前期】
判別方法:フリントホイールリベットが中空でない「ソリッドタイプ」で「PAT.2517191 ®」 の刻印
【1967年後期~1976年前期】
判別方法:パテントナンバー無し。裏面に注意書き無し。
【1976後期~】
判別方法:裏面に注意書き有り。
【表面】
【裏面】
⑧ 化粧箱は、当時のレギュラージッポーと同じデザインの専用箱です。
※年度やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。
「テーブルライターの話 その7」に続く
テーブルライターの系譜の回で、バークロフトファーストモデルからハンディライトまでのテーブルライターを紹介していますので、合わせてご覧ください。
販売中のジッポーライターはこちらからご覧ください。
以上