06Journal
【ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレート イヤープレート 見分け方】バックスタンプ② - 三本の波模様の徹底解説

ロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプには色々な情報がはいっています。
イヤープレートのバックスタンプについては、「ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプ徹底解説」にて詳しく説明しています。
バックスタンプとは、陶磁器製品の底面に押されているマークや印のことを指します。このマークは、製品の製造元、製造年、品質ランク、デザインの番号など、製品に関する重要な情報を示すために使用されます。特にブランド価値の高い陶磁器メーカーでは、バックスタンプが真贋の判断や製造時期の特定に役立つ重要な要素となっています。
バックスタンプは、コレクターや愛好者にとって非常に重要な情報源であり、それを正確に理解することで製品の歴史や価値をより深く楽しむことができます。
今回は、ロイヤル・コペンハーゲン/イヤープレートのバックスタンプの話の2回目です。「三本の波模様」について考察していきたいと思います。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。その点はご容赦ください。
【KIC GARAGE] ピックアップ商品のご紹介!
KIC GARAGE で販売しているロイヤルコペンハーゲンイヤープレートの中から現在販売中の厳選アイテムについては、販売中のイヤープレート厳選アイテムでご確認いただけます。
三本の波模様で分かること?
ロイヤルコペンハーゲンの製品には、しばしば「ブルーフルーテッド」と呼ばれる青い波型模様が描かれます。このデザインには、以下のような背景があります:
-
中国の陶磁器の影響
- 18世紀ヨーロッパでは、中国から輸入された青と白の磁器が高い人気を誇っていました。ロイヤルコペンハーゲンもその影響を受け、ブルーを基調とした模様を採用しました。
- 18世紀ヨーロッパでは、中国から輸入された青と白の磁器が高い人気を誇っていました。ロイヤルコペンハーゲンもその影響を受け、ブルーを基調とした模様を採用しました。
-
職人技の象徴
- 波型模様はすべて手描きで仕上げられており、熟練した職人による高い技術を象徴しています。この技法は現在も引き継がれており、製品の一つひとつがユニークです。
- 波型模様はすべて手描きで仕上げられており、熟練した職人による高い技術を象徴しています。この技法は現在も引き継がれており、製品の一つひとつがユニークです。
-
自然との調和
- デンマークの自然環境や海との深い結びつきを反映するために、このような海を連想させるデザインが使用されています。
品質が分かる!!
ロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプや波型模様は、製品の真正性や価値を判断する重要なポイントです。
この波型には、スクラッチ(線や傷)がつけられることがありますが、これは通常「セカンドクオリティ(二級品)」や「アウトレット品」を示すためのものです。以下に詳しく解説します。
① スクラッチの目的
-
品質の識別: 製造工程で小さな欠陥や色ムラなど、販売基準を完全には満たさない場合、バックスタンプの波型に意図的にスクラッチを入れることで、正規品(ファーストクオリティ/一級品)と区別されます。
-
再販売の防止: 一部のセカンドクオリティ製品は、通常価格よりも安価でアウトレット販売されることがあります。このスクラッチにより、商品が正規品として再販売されることを防ぐ役割も果たします。
② 具体的なスクラッチの特徴
- 波型の一部に引っ掻いたような直線が刻まれる。
- スクラッチの大きさや深さはさまざまで、手作業で行われることが多い。
プレートの製造過程においてロイヤル・コペンハーゲン社の品質基準を満たさないものをバックスタンプの波型にわざとスクラッチをつけてリリースしたのが「二級品」です。
但し、たまに写真のようにスクラッチをあたかも一級品のように修復しているものがあります、これは嫌ですね。
③ セカンドクオリティの価値
- 多くの場合、セカンドクオリティ品の欠陥は肉眼でほとんど目立たず、通常の使用には問題ありません。そのため、コレクターにとってはお得な選択肢と考えられることもあります。
- ただし、コレクションや投資目的で購入する場合、スクラッチの有無は価値に影響を与える可能性があります。一般的に二級品は流通価値が下がりますが、二級品といえども正真正銘の本物ですので、私は立派なコレクションアイテムだと思っています。
④ 注意点
- スクラッチの有無を確認する際には、製品のコンディションや歴史的背景を理解することが重要です。
- 一部のプレートでは、スクラッチがあっても歴史的価値やデザインの希少性が評価されることもあります。
ロイヤルコペンハーゲン製品のバックスタンプやスクラッチについては、製品の購入や評価の際に重要な要素となるため、確認を怠らないようにすることをお勧めします。もし具体的なプレートについてさらに調べたい場合は、品番やデザインを教えていただければ、より詳しい情報をご提供します!
一枚のイヤープレートには、バックスタンプや職人のサイン、特別なマークなど、多くの情報が刻まれています。それらを読み解くことで、製造背景や歴史、価値を知ることができ、コレクションの楽しみが一層広がるでしょう。
「ロイヤルコペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプ徹底解説③」に続く!
ロイヤルコペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプの全体像については、「ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプ徹底解説」にて解説しています。
販売中の商品については、こちらをご覧ください。