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ベトナム戦争における第18工兵旅団 (18th Engineer Brigade)

ベトナム戦争における第18工兵旅団 (18th Engineer Brigade)

ベトナム戦争における第18工兵旅団 (18th Engineer Brigade)

第18工兵旅団は、アメリカ陸軍工兵部隊の一つで、ベトナム戦争中に非常に重要な役割を果たしました。この旅団は、ベトナムでのアメリカ軍の作戦を支援するために工学技術を駆使し、多岐にわたる任務を遂行しました。

基本情報

  • 編成: 第18工兵旅団は、第二次世界大戦中の1943年に創設されました。
  • ベトナム派遣: 1965年にベトナムに展開し、1971年まで活動しました。
  • 拠点: ベトナム中部のロンビン基地(Long Binh Base)に本部を置きました。



任務内容

第18工兵旅団の主な任務は、ベトナム戦争中のアメリカ軍および南ベトナム軍の軍事作戦を支援するためのインフラ整備や防衛支援でした。

  1. 道路建設と整備

    • 戦場への物資輸送や軍事作戦の円滑化のために、道路や橋梁を建設・修理しました。
    • フーイ(Huế)やクアンチ(Quảng Trị)など、戦略的地域を結ぶ幹線道路を構築。
  2. 航空基地の建設

    • 戦闘機や輸送機の発着を可能にするために滑走路を建設。
    • 主要基地(ダナン、カムラン湾など)での航空施設を整備。
  3. 基地の防衛と要塞化

    • アメリカ軍の拠点や基地周辺に防衛施設(バンカーや有刺鉄線)を構築。
    • 地雷除去や爆発物処理も担当。
  4. 水路・港湾の整備

    • メコン川を含む主要な水路や港湾の浚渫と整備を行い、物資輸送を支援。
  5. 橋梁建設

    • 壊された橋を再建し、新たな橋を架けることで、戦略的な交通網を確保。
    • 特にベトナム北部への進出において重要な役割を果たしました。
  6. 人道支援

    • 村や地域社会のための学校、病院、住宅の建設にも従事し、心理戦の一環として南ベトナム住民の支持を得る努力をしました。



主な功績

  • 戦略的な交通網の構築: ベトナムの山岳地帯やジャングル地帯で困難な環境の中、長大な道路や橋を建設したことにより、軍事作戦の迅速な遂行を支えました。
  • カムラン湾基地の建設: カムラン湾はアメリカ軍の重要な補給基地であり、その施設整備において第18工兵旅団が中核的な役割を担いました。



困難と危険

第18工兵旅団の任務は、敵軍の妨害に直面することが多く、非常に危険でした。

  • ゲリラ攻撃: 北ベトナム軍やベトコンによる待ち伏せ攻撃や爆弾テロに頻繁に遭遇。
  • 地雷: 敷設された地雷やIED(即席爆発装置)の除去作業は、常に命の危険を伴うものでした。
  • 厳しい環境: 高温多湿の気候や熱帯病など、自然環境も大きな挑戦でした。



受賞と栄誉

第18工兵旅団は、その功績により複数の部隊表彰を受けました。

  • ベトナム政府からの感謝状。
  • アメリカ軍内での優秀部隊表彰。



ベトナム戦争後

1971年にベトナムから撤退しましたが、その後も第18工兵旅団は解体されることなく、現在もアメリカ陸軍の重要な工兵部隊として活動しています。最近では、中東のイラクやアフガニスタンでも任務を遂行しています。

第18工兵旅団の活動は、ベトナム戦争におけるアメリカ軍の成功に欠かせないものであり、同時にその技術力と献身性は軍事史において高く評価されています。



※内容は文献等を基に作成しておりますが、部隊数が多く誤りが含まれる可能性がございます。あくまで読み物としてお楽しみいただけますと幸いです。ご了承のほどよろしくお願いいたします。


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以上