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【Coleman ランタン モデル】 1947年~1958年 コールマン COL-MAX の話 - 特徴とオリジナルの見分け方 -

【Coleman ランタン モデル】 1947年~1958年 コールマン COL-MAX の話 - 特徴とオリジナルの見分け方 -

1946年頃~1958年頃までアメリカとカナダで生産されたケロシンモデルの「COL-MAX」です。

COL-MAXのモデルの変遷は、以下の通りです。

222 USモデル 1947~1949年頃
222 カナダモデル 1946~1948年頃
333 USモデル 1946~1954年頃
333 カナダモデル 1948~1955年頃
555 USモデル 1950~1953年頃
555 カナダモデル 1955~1958年頃

各モデルの基本的な仕様は、大きく変わりません。モデル555を使って解説します。

生産年数はそれなりにあるものの、数が少ないのかフルオリジナルはなかなか見つけるのが困難になってきています。

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。



【COL-MAX 555(USモデル)の特徴と見分け方】
生産期間:
 1950年~1953年頃

① 何と言っても、一番の特徴はなんとも独特な風貌です。

前述の通り、COL-MAXには222(200CP)、333(350CP)、555(500CP)があります。こちらは最も光量のある555のプレッシャーガイドの無い555GLです。

② モデルは、バルブで識別します。222はモデルナンバーが刻印されており、333はモデルナンバーか350CPの刻印があります。555は500CPの刻印です。



③ タンクは前面に「Coleman」と「COL-MAX」の刻印があり、555GLは、反対側にOriginal Col-Maxの刻印が英語、タイ語、ペルシャ語、中国語、アラビア語、ヒンズー語で刻印されています。




④ ベンチレーターは、ステンレスのベースに赤のポーセレンがネジ止めされています。



⑤ フィラーキャップは、ガス抜きのネジがついています。555Gはプレッシャーガイド付きのフィラーキャップです。



⑥ ポンププランジャーは、ストッパー付きです。



⑦ フレーム周りとミクシングチャンバーも独特な仕様です。ベースはフレーム一体型です。



⑧ タンク底は、無刻印です。



⑨ ベイルはねじ込み式です。

 
⑩ グローブは、Colexです。


ケロシンランタンで、点火方法は独特です。

① ケロシンは、ホワイトガソリンに比べて沸点が150~280℃と高いので、着火前にジェネレーターを温める「プレヒート」という作業が必要です。
まずは、プレヒートカップにケロシンを注ぎプレヒートします。



② プレヒートトレイにケロシンを入れてマッチで火を付け暫くプレヒートします。プレヒートの際はフィラーキャップについているガス抜きネジは開けた状態ポンピングもしません
グローブを付けて写真の白いベンチレーター受けを乗せた状態で点火作業をしてください!
バーナーチューブとUチューブが離れていてUチューブがベンチレーター側についているのでグローブを外して点火するとグローブをつけられなくなります。


③暫くプレヒートした後、トレイの火が消える前にガス抜きネジを閉めてバルブを半回転(バルブの突起を下側)させてポンピングします。プレヒートの火で自然に点火します。
※上の写真はジェネレーターの先からニードルが出ているのが見えると思いますが、半回転させてニードルが下に降りていることを確認してください。


④バルブはいわゆるバルブでなくステムが上下するだけです。バルブを閉じてもガソリンの噴出は止まりませんので、消化する時はフィラーキャップについているガス抜きネジを開けて圧を抜いて消火します。


特殊なランタンですので慣れるまで上手くいかないかもしれませんが、何度か試行錯誤して頂ければ必ず着火できます!面白いランタンですので是非素晴らしいランタンライフを楽しんでください!


販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。

以上