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【Coleman ランタン モデル】 1951年~1970年 コールマン 200 カナダモデルの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 -
「A」のつかない「Model200」は、USモデルとして1950年10月~1951年1月までの米国生産の後、カナダに生産を移します。今回はカナダ製200の話です。
200のUSモデルについては、「200 USモデルの話」をご確認ください。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【200カナダモデルの特徴と見分け方】
生産期間: 1951年~1970年
カナダモデルは、USモデルと違ういくつかの特徴があります。今回は、それを解説します。
① 基本形状は200のUSモデル同様、200Aとほぼ同じ形状です。タンクは、メッキ、ブラス素地、赤のペイントの3種類があります。
最初の写真はすべて200です。
素材は、最初はブラス製でしたが1960年代後半からスチール製になっています。
写真は、ブラス製素地モデルです。
※タンクが赤のモデル200は、1959年からの生産です。1966年~1970年までは200Aも生産されています。
② タンクは正面にサンシャインマーク、反対側にデカールがつくのがカナダモデルの特徴です。なお、カナダ製は水デカールではなくステッカータイプです。
③ 200はタンク側面にサンシャインマークが刻印されます。MADE IN CANADAとなり、年月刻印はサンシャインマークの下に入ります。下段がUS製ですので違いを確認ください。
④ ベースレストの浮き文字がカナダ製の特徴です。こちらは1960年製ですが、1951年初期は、No T-66の代わりにNo 242-299になっています。
⑤ バルブホイールディスクは、MADE IN CANADAでUSモデルと書体が変わります。
⑥ ステムがラウンド形状がカナダ製の特徴です。
※初期の50年代はUS同様L型です。
こちらがUS製初期です。
⑦ バルブアッセイの形状が角型がカナダ製の特徴です。
⑧ ベンチレーターの形状がUSモデルより丸みを帯びているのがカナダ製の特徴です。(左側がカナダ製)
重量もUSモデルより重いです。誤差はあると思いますが、同じハイベンチのUS製が216gに対して、カナダ製は259gです。
60年代以降のローベンチはUS製とは仕様がまったく違います。トップの裏側の溶接留めが特徴です。
⑨ ミクシングチャンバーは、穴のいっぱい空いたベースです。ナットが六角でなく蝶ナットがカナダ製の特徴です。
⑩ 独特な形状のベンチレーターガスケットがカナダ製の特徴です。
⑪ 細かい話ですが、カナダ製のジェネレーターは「COLEMAN」と「CANADA」の刻印が入っています。薄くてほとんど見えないのが多いです。
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