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【Coleman ランタン モデル】 1936年~1942年 コールマン 243 シルクハットの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 -

【Coleman ランタン モデル】 1936年~1942年 コールマン 243 シルクハットの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 -
Coleman社の初代シングルマントルランタン「243」、愛称「シルクハット」をご紹介します!
この可愛らしいシルクハット型のベンチレーターが特徴のランプは、当時242シリーズ(※242の話の回をご参照ください)の廉価版として登場しました。
しかし、現在では絶対的な数が少なく独特なデザインから大変人気があり、価格も高騰しています。
ぜひ、この魅力的なシルクハットランタンをチェックしてみてくださいね!


「243NL」「243A前期/後期」について、違いも含めて解説します。

※古いもので消耗品もありますので、交換等されていても十分に価値あるものです。

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。


【243NLと243Aの特徴と見分け方】
生産期間:
243 NL: 1936年
243A  : 1937年~1942年

① なんといっても、最大の特徴は、シルクハット帽のようなベンチレーターです。


「243NLと243前期」はハットを被せるだけの仕様でしたが、「243A後期」からはボールナットが付くようになります。


243Aのハットは、ブラックベンチと呼ばれる黒い塗装のものと、ブルーベンチと呼ばれる紺色の塗装のものがあります。


② ポンププランジャーです。
「243NL」は242Aで使用されている「ストッパー付きのフラットトップ」です。


「243A」は、242B以降と同じエアステムを使ったビス止めのポンププランジャーになります。


③ フレームのミクシングチャンバーの形状が写真の通り変遷します。
1930年代後半までは、フレームの鋳型の抜き跡が丸いものです。
※242のミクシングチャンバーはブラス製ですが、243はスチール製です。


1940年以降は、フレームの鋳型の抜きがマイナス型になります。
1930年代後半は混在します。


243A後期になるとボールナットをつけるネジがつきます。


④ 243シリーズは、オリジナル塗装でも、タンクの色に個体のバラつきがあります。
色焼けなのかもともとなのか良く分かりません。


⑤ タンク底に年月の刻印が入ります。
サンシャインマークは底にも側面にも入りません。
※ちなみに、米国表記は通常月年(例えば、2023年2月は2/2023)ですが、1940年頃までのコールマンランタンの年号表記は、年号が右になっています。


⑥243NLと243Aのグローブベースの写真です。
【243NL】


【243A】


⑦ 最初のグローブは、こちらのColemanのロゴが入ったマイカグローブです。
グローブについては、「グローブの話」の回もみてください。


パーツリストです。
オリジナルを確認するのに役に立つものです。


は、242の箱とデザイン同じですが、描かれている絵がシルクハットです。


※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。

販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。

以上