06Journal
【Coleman ランタン モデル】 1937年~1942年 コールマン 242B ジュニアの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 - ④
Coleman社の一番最初のシングルマントルランタンが242シリーズです。
小ぶりのボデーから「ジュニア」の愛称で親しまれているモデルです。小さい割に明るく、扱いやすく、私の好きなランタンの一つです。
242、242A、242B、242C、242Kがあります。(カナダは他にもあります)
今回は、「242B」の特徴をご紹介いたします。
シリーズものです。
「242」をここまで詳しく解説したシリーズは、なかなか無いと思います。興味のある方はぜひ他の回もご覧ください。文末にリンク集をまとめてあります。
🔥 Coleman 242 Master Guide|全5シリーズ+番外4編
コールマンの名作シングルマントル「242シリーズ」は、「ジュニア」の愛称で親しまれ、初期の 242NL に始まり、242A・242B・242C へと続く、戦前〜戦後の技術変遷を象徴するランタンです。
世界トップレベルの情報量を誇る「242完全ガイド」 です。
【ラインナップ】
◆ Coleman 242シリーズの系譜(総まとめ)
🔷 ① 242の系譜「242NL から 242C まで」
◆ モデル別(1932〜1950)
🔷 ② 1932–33|Coleman 242 NL
🔷 ③ 1934–36|Coleman 242A
🔷 ④ 1937–42|Coleman 242B
🔷 ⑤ 1943–50|Coleman 242C
◆ 番外編(希少モデル・資料編)
🔶 1968–70|Coleman 242E(カナダ製)
🔶 1936–65|カナダ製 242B とシーフォーム
🔶 ハンディーペール缶の話
🔶 Coleman 242/243、200/200A|シングルマントル用グローブの話
※各項目はすべて独立記事として詳しく解説しています。
本記事の最後に各ラインナップへのリンクを貼ってあります。
- 242B -

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
古いもので消耗品もありますので、交換等されていても十分に価値あるものですが、参考にしてください。
【242Bの特徴と見分け方】
生産期間: 1937年~1942年(カナダ製は1936年~1965年)
① 242Bは、タンクの側面にサンシャインマークが無い「前期型」とサンシャインマークの有る「後期型」に区分されます。
特に「前期型」は数が少なく242Bの中では、後でご説明する「グリーンの242B」の次に希少なモデルです。
前期型: 1937年~1938年
後期型: 1939年~1942年
こちらは、アメリカ製の242Bの解説です。カナダ製については、242B シーフォームの話をご確認ください。
前期型の特徴:
タンクの側面にサンシャインマークが無い点です。それ以外は、基本的に後期型と変わりありませんが、後期の途中でミクシングチャンバーが一部変更になります。(後述)
※カナダ製は、1936年から生産されております。仕様は側面の刻印が無いアメリカ製前期と同じですが、ボールナットが異なります。こちらは、1936年2月製です。

後期型の特徴:
後期型になると、タンクの側面にサンシャインマークが入ります。それ以外は前期型との変化はありません。
② ミクシングチャンバーの形状
1939年までは、フレームの鋳型の抜き跡が丸いものです。
1940年以降は、フレームの鋳型の抜きがマイナス型になります。
③ ポンププランジャー
242Bからチェックバルブとエアステムがあるポンププランジャーになります。ネジ止めの2本ネジです。
④ 242B後期のサンシャインマークは、242C以降のものとデザインが違います。
242B: Colemanロゴが線描きです。
MADE IN UNITED STATES OF AMERICAの刻印が入る。
242C: Colemanロゴの中に横線が入ります。
MADE IN U.S.A.の刻印になります。
⑤ 242Bにも1941年11月だけ、グリーンタンクが生産されています。大変希少なモデルです。
242Cとの違いは、写真参照ください。
【タンク底の処理の違い】
【コールマンロゴのデザインの違い】
※違いについては、上記④を参照ください。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
🔥【Coleman 242 Master Guide|関連記事リンク集(全5シリーズ+番外4編)】
Coleman 242シリーズの歴史と仕様の違いを体系的にまとめた、
KICガレージによる“世界最高レベル”の専門ガイドです。
年代差・構造差・色の違い・パーツの考証まで網羅しています。
気になるテーマから読み進めてください。
◆ 242シリーズの系譜(総まとめ)
🔷 ① 242の系譜「242NLから242Cまで」
242シリーズ全体の流れ・年代構造・仕様の変化をまとめた総論。
◆ モデル別解説(1932〜1950)
🔷 ② 1932–33|Coleman 242 NL
シリーズ最初期の242。NL独特の仕様を詳しく解説します。
🔷 ③ 1934–36|Coleman 242A
242A期に見られる仕様の変化を徹底解説。
🔷 ④ 1937–42|Coleman 242B
いくつかの仕様がある242Bを詳しく解説。
🔷 ⑤ 1943–50|Coleman 242C
戦後モデルの象徴とも言える242C。仕様の変化を解説。
◆ 番外編(希少モデル・資料編)
🔶 1968–70|Coleman 242E(カナダ製)
アメリカ本土とは別仕様のカナダ製242E。短命で資料の少ない希少モデル。
🔶 1936–65|カナダ製 242B とシーフォーム
カナダ製242Bのシーフォームグリーンの魅力を解説。
🔶 1942|ハンディーペール缶の話
戦時中に存在した“持ち運び用ペール缶”の歴史と仕様を紹介。
🔶 Coleman 242/243、200/200A|シングルマントル用グローブの話
グローブの刻印・形状等のから年代が判読できる実用的なガイド。
時代を超えて愛されるコールマンランタン!オリジナルコンディションのヴィンテージ品ならKIC GARAGEへ

KIC GARAGEでは、オリジナルコンディションにこだわったヴィンテージのコールマンランタンを多数取り扱っています。歴史やアウトドア文化への影響、年代の見分け方なども丁寧に紹介しています。
未使用品を除くランタンはすべて使用テストと調整を行い、現役で使える状態のみを販売。使うことで価値が引き立つ道具として、購入後の使用方法や不具合にも丁寧に対応させていただいております。
コールマンランタンのほか、ジッポーやイヤープレートなども取り揃えています。時代を超えて受け継がれるクラフトマンシップを、KIC GARAGEのコレクションでお楽しみください。
コールマンのヴィンテージランタンをお探しならKIC GARAGE
| 販売業者 | 株式会社K・Iコーポレーション |
|---|---|
| 住所 | 〒222-0011 神奈川県横浜市港北区菊名7丁目19番5-1号 |
| TEL | 045-900-8265 |
| メール | contact@kic-garage.com |
| URL | https://kic-garage.com/ |
| 古物商許可証 | 第451450019768号/神奈川県公安委員会 |