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【Coleman ランタン モデル】 1934年~1936年 コールマン 242A ジュニアの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 - ③

【Coleman ランタン モデル】 1934年~1936年 コールマン 242A ジュニアの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 - ③

Coleman社の一番最初のシングルマントルランタンが242シリーズです。
小ぶりのボデーから「ジュニア」の愛称で親しまれているモデルです。小さい割に明るく、扱いやすく、私の好きなランタンの一つです。
242、242A、242B、242C、242Kがあります。(カナダは他にもあります)
ファーストモデルのNLとこちらの「242A」は、オリジナル状態をキープしているものを探すのが困難なモデルです。

今回は、「242A」の特徴をご紹介いたします。

「242ファーストモデルNL」の話も参考にしてください




シリーズものです。
「242」をここまで詳しく解説したシリーズは、なかなか無いと思います。興味のある方はぜひ他の回もご覧ください。文末にリンク集をまとめてあります。

🔥 Coleman 242 Master Guide|全5シリーズ+番外4編

コールマンの名作シングルマントル「242シリーズ」は、「ジュニア」の愛称で親しまれ、初期の 242NL に始まり、242A・242B・242C へと続く、戦前〜戦後の技術変遷を象徴するランタンです。
世界トップレベルの情報量を誇る「242完全ガイド」 です。

【ラインナップ】


◆ Coleman 242シリーズの系譜(総まとめ)

🔷 ① 242の系譜「242NL から 242C まで」


◆ モデル別(1932〜1950)

🔷 ② 1932–33|Coleman 242 NL
🔷 ③ 1934–36|Coleman 242A
🔷 ④ 1937–42|Coleman 242B
🔷 ⑤ 1943–50|Coleman 242C


番外編(希少モデル・資料編)

🔶 1968–70|Coleman 242E(カナダ製)
🔶 1936–65|カナダ製 242B とシーフォーム
🔶 ハンディーペール缶の話
🔶 Coleman 242/243、200/200A|シングルマントル用グローブの話


※各項目はすべて独立記事として詳しく解説しています。
本記事の最後に各ラインナップへのリンクを貼ってあります。



- 242A -


※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。

古いもので消耗品もありますので、交換等されていても十分に価値あるものですが、参考にしてください。


【242Aの特徴と見分け方】
生産期間:
 1934年~1936年

① 242は、モデルの刻印がカラーにありますので、判別出来ます。


② 242Aは、ベンチレーターの形状が違う「前期型」「後期型」があります。
「前期型」は探すのが困難になってきています。
前期型: 1934年前半
後期型: 1934年後半~1936年


前期型の特徴:
ベンチレーターは、ハットのツバの切れ目がなく、ベイル(ハンドル)を差し込む穴が開いている点です。それ以外は後期型と変わりありません。


後期型の特徴:
後期型になると、ベンチレーターに切れ目が入り、ベイルを付けたままベンチレーターの脱着が出来るように改良されました。以降、242Cまで、このタイプです。


 ミクシングチャンバー(フレーム)の形状
NLはボールナットが無く、ベンチレーターをのせるだけでしたが、242A以降ボールナットが採用になり、ナット留めのネジが付きます。
ベイルを差し込む穴が薄い板状のもの(NLと同じ形状)です。242B以降隙間が埋まる形状に変更になりました。


ポンププランジャー
NLと同じく、フラットトッププランジャーですが、違いは、ストッパーがついたことと、ネジが2本になったことです。


チェックバルブ
NL同様にエアーステムを使わないノーリターンチェックバルブが採用されています。


ジェネレーター
ジェネレーターはT66の初期型です。
初期型は、ジェネレーターの根元が加締められていて、ニードルアッシーが引き出せません。
※ジェネレーターは消耗品ですので、参考までです。


ボールナット
242Aからベンチレーターにボールナットが採用されました。


※グローブについては、「グローブの話」の章をご参考にしてください。

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。

 

🔥【Coleman 242 Master Guide|関連記事リンク集(全5シリーズ+番外4編)】

Coleman 242シリーズの歴史と仕様の違いを体系的にまとめた、
KICガレージによる“世界最高レベル”の専門ガイドです。
年代差・構造差・色の違い・パーツの考証まで網羅しています。

気になるテーマから読み進めてください。


◆ 242シリーズの系譜(総まとめ)


🔷 ① 242の系譜「242NLから242Cまで」

242シリーズ全体の流れ・年代構造・仕様の変化をまとめた総論。


◆ モデル別解説(1932〜1950)


🔷 ② 1932–33|Coleman 242 NL

シリーズ最初期の242。NL独特の仕様を詳しく解説します。


🔷 ③ 1934–36|Coleman 242A

242A期に見られる仕様の変化を徹底解説。


🔷 ④ 1937–42|Coleman 242B

いくつかの仕様がある242Bを詳しく解説。


🔷 ⑤ 1943–50|Coleman 242C

戦後モデルの象徴とも言える242C。仕様の変化を解説。


◆ 番外編(希少モデル・資料編)


🔶 1968–70|Coleman 242E(カナダ製)

アメリカ本土とは別仕様のカナダ製242E。短命で資料の少ない希少モデル。


🔶 1936–65|カナダ製 242B とシーフォーム

カナダ製242Bのシーフォームグリーンの魅力を解説。


🔶 1942|ハンディーペール缶の話

戦時中に存在した“持ち運び用ペール缶”の歴史と仕様を紹介。


🔶 Coleman 242/243、200/200A|シングルマントル用グローブの話

グローブの刻印・形状等のから年代が判読できる実用的なガイド。



 

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