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【Coleman ランタン モデル】 コールマン 202 プロフェッショナル の話 その1 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 -

200Aの登場が1951年ですが、その初期にプロ仕様として200Aと並行して登場したのが、このモデル「202」です。
ブラスのタンクに、ベイル、フレーム等にステンレスを使った歴代のヴィンテージランタンの中でも最上位モデルです。その仕様から「プロフェッショナル」と呼ばれています。
2回に渡って、プロフェッショナルについて解説したいと思います。
あくまで、私個人の私見ですので間違っているところあるかもしれません。その点はご容赦ください。
今回は、「202 プロフェッショナル」の特徴をご紹介いたします。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【202の特徴と見分け方】
生産期間: 1954年~1964年
① 202は10年間生産されていますが、その過程でいくつかの変更がありました。便宜上、デカールが変更になった中期、ローベンチになった後期と分類しました。
② タンクのデカールが、前期型は®マーク、中期以降はランタンマークです。
※オリジナルは水デカールですが、202は水デカールが非常に剥がれやすく、ステッカーに張り替えられているものが特に多いです。
③ タンクに刻印されたサンシャインマークは、前期型の初期は、サンシャインマークの下にMADE IN UNITED STATES OF AMERICAの刻印が入ります。前期型の途中の1960年頃からと中期以降は、サンシャインマークだけになります。
④ タンク底は、様々な変化があります。
・初期ロットは、鉄製で無刻印です。
・1954年になると鉄製で年月が刻印されます。
・1955年以降は、タンク底もブラス製になります。1958年までは、タンク底に年月の刻印です。1960年頃からは、年月はタンク側面だけになります。
・1958年からは、年月の刻印がタンク側面のサンシャインマークの下になります。タンク底にはBの刻印がはいります。
・1958年以降、タンク底と側面の両方に刻印があり、月が違う「ダブル刻印」というレアなモデルもあります。
⑤ バルブは「ブラックバルブ」です。
⑥ ベースレストは、前期はパテントナンバーが入ります。前期型の途中から中期型以降パテントナンバーがなくなります。
⑦ グローブは、1958年頃まではサンシャイングローブで、それ以降は、PIREXの赤文字です。グローブについては、こちらをご覧ください。
⑧ 箱と取扱説明書は、前期、後期(中期は混在)以下の通りです。
その2では、プロフェッショナルの一番重要な特徴の「素材」について解説します。
「プロフェッショナルの話 その2」に続く
販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。
以上