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第101空挺師団とベトナムZIPPO ― “Screaming Eagles”の誇り

第101空挺師団とベトナムZIPPO ― “Screaming Eagles”の誇り

🔰 第101空挺師団とは

アメリカ陸軍の中でも最も有名な部隊の一つが、第101空挺師団(101st Airborne Division)
その象徴は、鷲をあしらった部隊章 ― “Screaming Eagles(スクリーミング・イーグル)”です。

第二次世界大戦では、ノルマンディー上陸作戦やマーケット・ガーデン作戦などで落下傘部隊として活躍。
ベトナム戦争では、地上と空を自在に行き来する機動空挺部隊(Airmobile Division)として再編されました。


📍 ベトナム戦争での活動

1967年、第101空挺師団はベトナムへ派遣され、
中部高原地帯から中部沿岸(フエ、ダナン、コントゥム、アンケなど)にかけて展開しました。

特に1968年のテト攻勢(Tet Offensive)では、
フエ市街戦で激しい戦闘を経験し、空挺部隊としての高い戦闘能力を発揮しました。

ヘリコプターによる輸送と奇襲、ジャングルでの戦闘など、
まさに「空の騎兵」と呼ぶにふさわしい柔軟な機動力を見せた部隊です。


🪶 ZIPPOに刻まれた“Airborne”の誇り

このZIPPOには、上部に「VIETNAM 68-69」「KON TUM」と刻まれ、
下部には鷲のエンブレムと “AIRBORNE” の文字が描かれています。

  • VIETNAM 68-69」は従軍期間

  • KON TUM(コントゥム)」は駐留地

  • AIRBORNE」は空挺部隊の誇り

を意味しています。

鷲の刻印は、第101空挺師団の象徴であり、
兵士自身が現地で職人に依頼して刻ませた「自分だけの部隊印」。

このようなZIPPOは、兵士にとっての戦地の記念品であり、仲間との絆の証でした。


🏞️ コントゥム(Kon Tum)とは

コントゥムは南ベトナム中部高原(Central Highlands)に位置する都市で、
北ベトナムからの補給路「ホーチミン・ルート」に近い要衝でした。

ここは第101空挺師団や第4歩兵師団などが駐留し、
北からの侵攻を食い止めるための重要な防衛拠点でもありました。

ZIPPOにこの地名が刻まれているということは、
その兵士がまさに最前線で任務に就いていた証でもあります。


🔥 ベトナムZIPPOが語るもの

ベトナム戦争期のZIPPOは、兵士が自らの想いを刻んだ「金属の日記」ともいわれます。
そこには戦地での感情・祈り・ユーモア・アイデンティティが込められていました。

101st AirborneのZIPPOは特に人気が高く、
その理由は「部隊の象徴性」「デザインの力強さ」「現地刻印の希少性」にあります。

一つとして同じものが存在しない――
まさに兵士一人ひとりの「生きた証」としての価値があるのです。


🎖️ まとめ

項目 内容
部隊名 第101空挺師団(101st Airborne Division)
通称 Screaming Eagles(スクリーミング・イーグル)
活動地域 フエ、ダナン、コントゥム、アンケなど
ZIPPO刻印 VIETNAM 68–69 / KON TUM / AIRBORNE(鷲のシンボル)
意味 空挺部隊の誇りと個人の記録
特徴 手彫りの現地刻印、実戦部隊ゆかりのアイテム

🪙 KIC GARAGEの視点から

KIC GARAGEでは、このような部隊ゆかりのベトナムZIPPOを厳選して取り扱っています。
刻印や地名、部隊マークから、当時の兵士たちの背景が見えてくる――
それがベトナムZIPPOの最も魅力的な点です。

戦場で刻まれた一文字一線が、時を超えて今に語りかけてくる。
それこそが「Screaming Eagles」の真の声なのかもしれません。


📍 関連リンク
ベトナムジッポーに刻まれた部隊のマークや徽章について↗
ベトナムジッポーの真偽の見極め方について↗

✍️ 執筆:KIC GARAGE ジャーナル編集部
📷 写真:KIC GARAGE 所蔵


※内容は私の個人的な見解です。誤りが含まれる可能性がございます。あくまで読み物としてお楽しみいただけますと幸いです。ご了承のほどよろしくお願いいたします。

販売中のベトナムジッポーについては、こちらをご覧ください。

以上