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【Coleman ランタン モデル】 1928年~1930年 コールマン 220/228 ファーストモデル(スラント)の話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 - ②
Colemanのツーマントルランタン220シリーズは、モデルチェンジを繰り返しながら1928年から1983年まで55年間生産されたコールマン史上最も長く生産されたロングセラーモデルです。モデルチェンジの度にモデルナンバーのアルファベットが変わり、220から220Kまで続きました。
こちらは、1928年~1930年に生産された220/228 ファーストモデルで、最大の特徴は「スラント」と呼ばれるフューエルバルブと直結した斜めのジェネレーター構造です。
100年近く前のモデルでフルオリジナルはなかなか見つけるのが困難になってきています。モデルの紹介をしながら、オリジナルパーツで欠損や交換されていることが多い部位をご紹介します。
シリーズものです。
「220/228シリーズ」をここまで詳しく解説したシリーズは、世界でも類を見ないレベルだと思います。興味のある方はぜひ他の回もご覧ください。文末にリンク集をまとめてあります。
🔥 Coleman 220/228 Master Guide|全8シリーズ
Coleman の代表的なダブルマントルランタン「220/228シリーズ」を、1928年ファーストモデルから、B・BX・C・D・E・F・H・J・K の全モデル、さらに “グローブ・化粧箱・取扱説明書・ゴールドボンドモデル” まで、13の視点から体系的に読み解く KICガレージの総合ガイド です。
【ラインナップ】
◆ 220/228 モデルの系譜(本編|年代変遷)
🔷 ① 220/228の系譜(総まとめ)
🔷 ② 220/228ファーストモデル(1928〜1930)
🔷 ③ 220/228B(1930〜1942)
🔷 ④ 220BX(1942〜44)・ 220/228C(1944〜47)
🔷 ⑤ 220/228D(1947〜51)
🔷 ⑥ 220/228E(1951〜63)
🔷 ⑦ 220/228F(1963〜73)
🔷 ⑧ 220/228H(1973〜75)・ 220/228J(1975〜79)・ 220K(1979〜83)
🔷 ⑧-1 220H 補足|バルブカラーの変化まとめ
◆ 関連テーマ(特殊モデル・周辺情報)
🔶 ① 228ファーストの前身「L227」(1927〜33)
🔶 ② ゴールドボンド 200A・228F・228H700 の特徴と偽物判別
◆ 資料編(年代判別・付属品)
🔷 ① ダブルマントル用グローブの年代判別
🔷 ② 220/228 化粧箱(ボックス)デザインと年代判別
🔷 ③ 取扱説明書の変遷と判別ポイント
※各項目はすべて独立記事として詳しく解説しています。
本記事の最後に各ラインナップへのリンクを貼ってあります。
- 220/228ファーストモデル -

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【220/228 スラントの特徴と見分け方】
生産期間: 1928年~1930年
※220と228の違いは、ビッグハットと呼ばれるベンチレーターだけで基本仕様はパーツリストを見ても同じですので、220で解説します。
※なお、220/228Aは、カナダ限定生産でごく僅か存在するようです。ICCC のモデルリストおよびカナダ・コレクターの実物報告で存在が確認されています。
【220ファーストモデル スラント】
【228ファーストモデル スラント】
① 最大の特徴がこちらの「スラント」と呼ばれる斜めに取り付けられたジェネレーターです。
パーツNo.T-57のジェネレーターです。クイックライト用のR-55に変更されていることが多いです。私もR-55で代用しています。むしろR-55の方がステムが付いているので使い勝手は良いです。
② 斜めのジェネレーターは、フューエルバルブと直結しているため、バルブは正面では無く下側にあります。
③ バルブを押さえるプレートです。パーツNo.216-328です。
こちらは無くなっているのが多いです。無くても特に問題はありません。
④ フレームにあるベイルの留め具も独特の形状です。
ベイルが稼働するので、どうしても壊れやすいです。
⑤ オリジナルは、こちらの羽つきフィラーキャップです。
後期モデルのものに変更されていることがあります。
⑥ Colemanのロゴが入ったオリジナルのマイカグローブです。
そもそもマイカシートは壊れやすくColemanのロゴ残っているものは少なくなってきています。
⑦ タンク側面にサンシャインマークの刻印と年月の刻印があります。
⑧ ミクシングチャンバーの形状も独特の形状です。
⑨ 220のベンチレーターは、帽子でいうツバのない「ブリムレスベント」と呼ばれる小型のベンチレーターです。
228のベンチレーターは、ビッグハットと呼ばれる大型のベンチレーターです。
220と228の違いは基本的にこのベンチレーターだけです。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
🔥【Coleman 220/228 Master Guide|関連記事リンク集(本編8シリーズ含む)】
Coleman 220/228 ダブルマントルランタンを体系的に理解するための、KICガレージによる専門ガイドです。
モデルの変遷・年代判別・付属品の違いまで幅広く学べます。
興味のあるテーマから読み進めてください。
◆ 本編|220/228モデルの系譜(年代順ガイド)
🔷 ① 220/228の系譜|全モデル紹介
220/228シリーズを総まとめした基礎ガイド。
🔷 ② 220/228ファーストモデル(1928〜1930)
斜めに取り付けられたジェネレーターの「スラント」モデルを徹底解説。
🔷 ③ 220/228B(1930〜1942)
ブラス素地のタンクが特徴の220/228Bを徹底解説。
🔷 ④ 220BX(1942〜44)/220・228C(1944〜47)
戦時期・戦後直後のミリタリーモデルを徹底解説
🔷 ⑤ 220/228D(1947〜51)
戦後モデルの基礎となった D期。ブラス素地のタンクが特徴。
🔷 ⑥ 220/228E(1951〜63)
お馴染みのグリーンタンクにColemanデカールの220/228の原型モデル。
🔷 ⑦ 220/228F(1963〜73)
“G”はカナダのプロトタイプのみで量産なく、 “E”のあとはこちらの“F”。
🔷 ⑧ 220/228H(1973〜75)/220/228J(1975〜79)/220K(1979〜83)
H→J→K の 「後期220/228シリーズ」 をまとめて比較しながら解説。
🔷 ⑧-1 220H 補足|バルブカラーの変化
同じ Hモデルの中で見られる、バルブカラーの変化だけを特集した回。
◆ 関連テーマ|特殊モデル/別体系
🔶 ① 228ファースト 前身「L227」(1927〜33)
228の原型ともいえる「 L227」 の徹底解説。コレクター必見の稀少モデル。
🔶 ② ゴールドボンド 200A・228F・228H700|特徴と偽物の判別
貴重な「非売品モデル」のゴールドボンドを偽物判別方法も含め徹底解説。
◆ 資料編|年代判別・付属品の違い
🔷 ① ダブルマントル用グローブの年代判別
ダブルマントル用のストレートグローブを年代別に紹介。
🔷 ⑫ 220/228 化粧箱(ボックス)年代判別
販売時の220/228の外箱を年代別に紹介。
🔷 ⑬ 取扱説明書の変遷と判別ポイント
220/228の説明書の変遷・印刷仕様を詳しく解説。
時代を超えて愛されるコールマンランタン!オリジナルコンディションのヴィンテージ品ならKIC GARAGEへ

KIC GARAGEでは、オリジナルコンディションにこだわったヴィンテージのコールマンランタンを多数取り扱っています。歴史やアウトドア文化への影響、年代の見分け方なども丁寧に紹介しています。
未使用品を除くランタンはすべて使用テストと調整を行い、現役で使える状態のみを販売。使うことで価値が引き立つ道具として、購入後の使用方法や不具合にも丁寧に対応させていただいております。
コールマンランタンのほか、ジッポーやイヤープレートなども取り揃えています。時代を超えて受け継がれるクラフトマンシップを、KIC GARAGEのコレクションでお楽しみください。
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| 販売業者 | 株式会社K・Iコーポレーション |
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