06Journal
【Coleman ランタン モデル】 1928年~1930年 コールマン 220/228 ファーストモデル(スラント)の話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 -
こちらは、1928年~1930年に生産された220/228 ファーストモデルで、最大の特徴は「スラント」と呼ばれるフューエルバルブと直結した斜めのジェネレーター構造です。
100年近く前のモデルでフルオリジナルはなかなか見つけるのが困難になってきています。モデルの紹介をしながら、オリジナルパーツで欠損や交換されていることが多い部位をご紹介します。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【220/228 スラントの特徴と見分け方】
生産期間: 1928年~1930年
※220と228の違いは、ビッグハットと呼ばれるベンチレーターだけで基本仕様はパーツリストを見ても同じですので、220で解説します。
【220ファーストモデル スラント】
【228ファーストモデル スラント】
① 最大の特徴がこちらの「スラント」と呼ばれる斜めに取り付けられたジェネレーターです。
パーツNo.T-57のジェネレーターです。クイックライト用のR-55に変更されていることが多いです。私もR-55で代用しています。むしろR-55の方がステムが付いているので使い勝手は良いです。
② 斜めのジェネレーターは、フューエルバルブと直結しているため、バルブは正面では無く下側にあります。
③ バルブを押さえるプレートです。パーツNo.216-328です。
こちらは無くなっているのが多いです。無くても特に問題はありません。
④ フレームにあるベイルの留め具も独特の形状です。
ベイルが稼働するので、どうしても壊れやすいです。
⑤ オリジナルは、こちらの羽つきフィラーキャップです。
後期モデルのものに変更されていることがあります。
⑥ Colemanのロゴが入ったオリジナルのマイカグローブです。
そもそもマイカシートは壊れやすくColemanのロゴ残っているものは少なくなってきています。
⑦ タンク側面にサンシャインマークの刻印と年月の刻印があります。
⑧ ミクシングチャンバーの形状も独特の形状です。
⑨ 220のベンチレーターは、帽子でいうツバのない「ブリムレスベント」と呼ばれる小型のベンチレーターです。
228のベンチレーターは、ビッグハットと呼ばれる大型のベンチレーターです。
220と228の違いは基本的にこのベンチレーターだけです。
販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。
以上