06Journal
クイックライト LQ427の話

1909年にコールマン初のテーブルランプリーディングランプが登場し、AIR-Oを経て1918年に「クイックライト」のランタンが登場します。
それまでのエアーオーと比べ大幅に機能改善しマッチ一本で簡単・安全に着火出来るようになりました。
今回は、クイックライトシリーズの中で、タンクから突き出たポンプが特徴的な「LQ427」の紹介です。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【LQ427の特徴と見分け方】
生産期間: 1925年~1927年
① 何と言っても、一番の特徴はタンクから突き出たポンプの独特のスタイルです。
② このLQ427のモデルがポンプ機能の転換期となっております。
同じクイックライトのLQ327/L327は、タンクにポンピング機能が付いていなかったため、別にポンプが必要でした。
LQ427からタンクに付きますが、写真で分かるように、ポンプそのものをタンクに付けた結果、独特の突き出た風貌が生まれたんですね。
これ以降の物はタンク内へポンプが内蔵される「ビルトインポンプ式」へ変遷していきます。
③ タンク側面にクイックライトのロゴと年月が刻印されます。こちらは、1926年11月製造です。
④ LQ327/L327と同じく、ドット穴でQUICKLITEとCOLEMANのベースレストです。
⑤ ファイバー製のバルブです。
⑥ 羽付きのフィラーキャップです。
⑦ フレームとミクシングチャンバーはLQ327/L327と同じです。
⑧ ベンチレーターは、前期(1925年~1926年初期)は、LQ327/L327と同じロゴが入ったもの、後期(1926年後期~1927年)は、グリーン塗装のブリムレスベントです。
⑨ タンク底は無刻印です。
以上