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【Coleman ランタン モデル】 コールマン Quick-Lite 「Model 2LQ/LQ427」LANTERN コールマン初のポンプがタンクについたモデルの話 - 特徴と年代判別 オリジナルの見分け方 -
1909年にコールマン初のテーブルランプリーディングランプが登場し、AIR-Oを経て1917年頃に「クイックライト」のランタンが登場します。
エアーオー以降、着火作業が大幅に機能改善しマッチ一本で簡単・安全に着火出来るようになりました。
今回は、クイックライトシリーズの中で、タンクから突き出たポンプが特徴的な「LQ427」の紹介です。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。特に過渡期は、パーツの流用等あり難しいです。ご容赦ください。
【LQ427の特徴と見分け方】
生産期間: 1925年~1928年頃
① 何と言っても、一番の特徴はタンクから突き出たポンプの独特のスタイルです。
前期(1925年~1926年初期)
後期(1926年後期~1928年)
※1929年以降、ポンプが内蔵された「ビルトインポンプ式」のL427モデルに移行します。
② このLQ427のモデルがポンプ機能の転換期となっております。
1924年にリリースされたモデル2LQがコールマンで初めてタンクにポンプがついたモデルと言われています。
2LQとLQ427の違いは、ポンプの長さです。2LQはLQ427の半分の2 1/8インチです。
同じクイックライトのLQ327/L327は、タンクにポンピング機能が付いていなかったため、別にポンプが必要でした。
2LQ/LQ427からタンクに付きますが、写真で分かるように、ポンプそのものをタンクに付けた結果、独特の突き出た風貌が生まれたんですね。
これ以降の物はタンク内へポンプが内蔵される「ビルトインポンプ式」へ変遷していきます。
1925年製は、こちらのポンプに穴の無い「エアステムレス」です。
③ タンク側面にクイックライトのロゴと年月が刻印されます。こちらは、1926年11月製造です。
④ LQ327/L327と同じく、ドット穴でQUICKLITEとCOLEMANのベースレストです。
⑤ ファイバー製のバルブです。
⑥ 羽付きのフィラーキャップです。
⑦ フレームとミクシングチャンバーはLQ327/L327と同じです。ジェネレーターは、クルっと丸まったQ99です。
※フレームのハンドル止めが前期と後期で変更になっています。
前期(1925年~1926年初期)
後期(1926年後期~1928年)
⑧ ベンチレーターは、前期(1925年~1926年初期)は、LQ327/L327と同じロゴが入ったもの、後期(1926年後期~1927年)は、グリーン塗装のブリムレスベントです。
⑨ タンク底は無刻印です。
LQ427は、「ビルトインポンプ式」になったL427に継承されます。
販売中のコールマンランタンはこちらからご覧ください。
以上