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【Royal Copenhagen イヤープレート 見分け方】 ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのスクラッチと品質について

【Royal Copenhagen イヤープレート 見分け方】 ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのスクラッチと品質について

今回は、ロイヤル・コペンハーゲン/イヤープレートの二級品のクラッチマークとイヤープレートの品質についての話です。

「バックスタンプ徹底解説」でロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプには色々な情報がはいっていることをご説明しましたが、こちらも有用な情報になります。
イヤープレートのバックスタンプについては、「ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプ徹底解説」にて詳しく説明しています。

※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。その点はご容赦ください。

1. スクラッチについて

ロイヤルコペンハーゲンの製品の裏側にある波型(トリプルウェーブ)のバックスタンプには、製品がデンマーク王室御用達の伝統と海を象徴する意図が込められています。この波型には、スクラッチ(線や傷)がつけられることがありますが、これは通常「セカンドクオリティ(二級品)」や「アウトレット品」を示すためのものです。以下に詳しく解説します。

① スクラッチの目的

  1. 品質の識別: 製造工程で小さな欠陥や色ムラなど、販売基準を完全には満たさない場合、バックスタンプの波型に意図的にスクラッチを入れることで、正規品(ファーストクオリティ/一級品)と区別されます。

  2. 再販売の防止: 一部のセカンドクオリティ製品は、通常価格よりも安価でアウトレット販売されることがあります。このスクラッチにより、商品が正規品として再販売されることを防ぐ役割も果たします。

② 具体的なスクラッチの特徴

  • 波型の一部に引っ掻いたような直線が刻まれる。
  • スクラッチの大きさや深さはさまざまで、手作業で行われることが多い。

プレートの製造過程においてロイヤル・コペンハーゲン社の品質基準を満たさないものをバックスタンプの波型にわざとスクラッチをつけてリリースしたのが「二級品」です。

但し、たまに写真のようにスクラッチをあたかも一級品のように修復しているものがあります、これは嫌ですね。


③ セカンドクオリティの価値

  • 多くの場合、セカンドクオリティ品の欠陥は肉眼でほとんど目立たず、通常の使用には問題ありません。そのため、コレクターにとってはお得な選択肢と考えられることもあります。
  • ただし、コレクションや投資目的で購入する場合、スクラッチの有無は価値に影響を与える可能性があります。一般的に二級品は流通価値が下がりますが、二級品といえども正真正銘の本物ですので、私は立派なコレクションアイテムだと思っています。

④ 注意点

  • スクラッチの有無を確認する際には、製品のコンディションや歴史的背景を理解することが重要です。
  • 一部のプレートでは、スクラッチがあっても歴史的価値やデザインの希少性が評価されることもあります。

ロイヤルコペンハーゲン製品のバックスタンプやスクラッチについては、製品の購入や評価の際に重要な要素となるため、確認を怠らないようにすることをお勧めします。もし具体的なプレートについてさらに調べたい場合は、品番やデザインを教えていただければ、より詳しい情報をご提供します!


2. イヤープレートの品質について

せっかくですので、一級品の品質について解説させていただきます。

ロイヤルコペンハーゲンの「ファーストクオリティー(一級品)」とは、製造過程で厳しい品質基準をクリアした完璧な状態の製品を指します。
品質基準をクリアした「一級品」を無傷と思われる方もおられますが、基本的に手作りの陶器ですので、当然バラつきがあります。そのバラつきこそ味であり本物の良さだと思っています。

① 色味の濃淡

ペインターの違いやペイントのつけ具合、妙薬の具合等で、写真の通り同じ年度のプレートでも個々に色味が違ってきます。濃い色が好きとか好みはあると思いますが、この濃淡の違いこそ手作りの良さ、コペンハーゲンの良さです。

② 厚みや重さのバラつき

重さやプレートの暑さで重すぎるとか薄すぎると心配される方がおられます。
基本的に心配いりません。ペイントの濃淡同様、厚みは個体差がかなりあります。

下表は、私が所有している各年度のプレートの平均を記載したものです。重さも大きさもバラつきがあることがわかります。極端に薄く200g以下のもの(過去に一度だけ偽物つかみました)や極端に重いもの以外が心配いらないはずです。

② その他のバラつき

ファーストクオリティー(一級品)といえども、陶磁器である以上多少の「ニュウ・貫入」「黒点」「焦げ付き」「表面の凸凹」「釉薬ロス」「釉薬タレ」「インク飛び」等あるのが普通です。
職人が丹念に仕上げ、ロイヤルコペンハーゲン社の品質基準をクリアしたファーストクオリティーですので、これも手描きの味と捉えてロイヤルコペンハーゲンイヤープレート楽しんでください。


ロイヤルコペンハーゲンイヤープレートのバックスタンプの詳しい意味の解説にについては、
こちらを是非お読みください。

販売中の商品については、こちらをご覧ください。