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【Royal Copenhagen イヤープレート 見分け方】 ロイヤル・コペンハーゲン イヤープレートのバックスタンプの話 その2
今回は、ロイヤル・コペンハーゲン/イヤープレートの二級品のクラッチマークとイヤープレートの品質についての話です。
「その1」でロイヤルコペンハーゲンのバックスタンプには色々な情報がはいっていることをご説明しましたが、こちらも有用な情報になります。
※年月やその特徴については、現物をベースに文献等による確認もしておりますが、多少前後していたり、間違いもあるかもしれません。その点はご容赦ください。
【二級品につけられるスクラッチについて】
① 波線にスクラッチ
プレートの製造過程においてロイヤル・コペンハーゲン社の品質基準を満たさないものをバックスタンプの波型にわざとスクラッチをつけてリリースしたのが「二級品」です。
問題があるといっても、どこが不具合かわからないものが多いです。二級品は流通価値が下がりますが、二級品といえども正真正銘の本物ですので、私は立派なコレクションアイテムだと思っています。
但し、たまに写真のようにスクラッチをあたかも一級品のように修復しているものがあります。これは嫌ですね。
【イヤープレートの品質について】
せっかくですので、一級品の品質について解説させていただきます。
品質基準をクリアした「一級品」を無傷と思われる方もおられますが、基本的に手作りの陶器ですので、当然バラつきがあります。そのバラつきこそ味であり本物の良さだと思っています。
① 色味の濃淡
ペインターの違いやペイントのつけ具合、妙薬の具合等で、写真の通り同じ年度のプレートでも個々に色味が違ってきます。濃い色が好きとか好みはあると思いますが、この濃淡の違いこそ手作りの良さ、コペンハーゲンの良さです。
② 厚みや重さのバラつき
重さやプレートの暑さで重すぎるとか薄すぎると心配される方がおられます。
基本的に心配いりません。ペイントの濃淡同様、厚みは個体差がかなりあります。
下表は、私が所有している各年度のプレートの平均を記載したものです。重さも大きさもバラつきがあることがわかります。極端に薄く200g以下のもの(過去に一度だけ偽物つかみました)や極端に重いもの以外が心配いらないはずです。
③ その他、陶磁器である以上多少の「ニュウ・貫入」「黒点」「焦げ付き」「表面の凸凹」「釉薬ロス」「釉薬タレ」「インク飛び」等あるのが普通です。
それも味と考えてロイヤルコペンハーゲンイヤープレート楽しんでください。
「ロイヤルコペンハーゲンイヤープレートのバックスタンプの話 その1」はこちらです。
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