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USベトナム戦争の部隊章とベトナムジッポーの関係 ~“UNITED STATES GROUND FORCES IN SOUTH VIETNAM”~

USベトナム戦争の部隊章とベトナムジッポーの関係  ~“UNITED STATES GROUND FORCES IN SOUTH VIETNAM”~

🔰 ベトナム戦争とは

1960年代から1975年にかけて、南ベトナム政府を支援するアメリカ軍と、北ベトナム軍・南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)との間で行われた大規模な戦争。
冷戦時代を象徴する「イデオロギー戦争」の一つであり、アメリカ軍にとっても長く苦しい戦いでした。

この戦争に派遣されたアメリカ軍は、陸・海・空を含む膨大な部隊数を誇り、その中でも特に多くの兵士が従軍したのが、**米陸軍地上部隊(U.S. Ground Forces)**です。


🛡️ 部隊章(Patch)とは

写真に写っているのは、**ベトナム戦争期に南ベトナムへ派遣された主要な陸軍部隊の部隊章(Shoulder Patch)**を並べた展示ボード。
正式名称は「United States Ground Forces in South Vietnam」とあり、当時の部隊配置を地図と共に示したコレクションです。

このボードにない多くの部隊が存在します。これらについては、「ベトナムジッポーに刻まれた部隊のマークや徽章」をご覧ください。


🪖 主な部隊紹介

第1歩兵師団(1st Infantry Division)

通称「Big Red One」。その名の通り、赤い“1”のマークが象徴。
南ベトナムの中部からサイゴン周辺で活動し、地上戦の中心を担いました。

第101空挺師団(101st Airborne Division)

有名な「Screaming Eagles(鷲の咆哮)」。
ヘリボーン(ヘリによる空中機動作戦)の先駆けとして、激戦地ヒューやダナン周辺に展開。

第1騎兵師団(1st Cavalry Division)

馬のシルエットが印象的な黄色の盾マーク。
ベトナム戦争ではヘリコプターを主力輸送手段にした世界初の機動部隊として知られています。

第18工兵旅団(18th Engineer Brigade)

道路建設や橋梁整備、基地建設などを担った工兵部隊の中核。ベトナム全域で作戦支援を行い、補給路の維持や復旧に従事。戦闘地域でも任務を遂行した縁の下の力持ち的存在。

第25歩兵師団(25th Infantry Division)

“Tropic Lightning(熱帯の稲妻)”の異名を持ち、ホノルルを拠点とする師団。
ベトナムではクチ地区を中心にゲリラ掃討作戦を担当しました。


🕯️ ベトナムジッポーと部隊章の関係

従軍兵士たちは、それぞれの部隊や基地、時期を記念してZIPPOライターに刻印を施す文化を持っていました。
これらのライターは「ベトナムジッポー(Vietnam Zippo)」と呼ばれ、兵士の“戦場の日記”とも言われます。

部隊章と同じく、彼らにとってZIPPOはアイデンティティの象徴でした。

  • 師団名(例:1st Cav, 101st Airborne, 4th Infantryなど)

  • 駐留地(例:Da Nang, Bien Hoa, Pleiku)

  • 年号(例:’68–’69, ’71–’72)

  • 部隊スローガンや個人の思い

が刻まれ、まさに「戦地の手彫りアート」として一つひとつが異なります。


🔥 コレクションとしての価値

この部隊章ボードは、ベトナム期アメリカ陸軍の全体像を俯瞰できる貴重な資料
同時に、各部隊に対応するZIPPOを並べることで、兵士たちがどの地域で戦い、何を思ってその刻印を残したのかを感じ取ることができます。

ベトナムZIPPOを収集する際、部隊章と照らし合わせて理解することで、
単なるミリタリーアイテムから「歴史を語る証言」へと深まっていくのです。


✍️ まとめ

要素 意味
部隊章(Patch) 所属・誇り・仲間の証
ZIPPO刻印 個人の記憶・戦地の記録
共通点 戦場で生きた証を“形”に残した文化

ベトナムジッポーを通して見る戦争のリアリティは、単なる骨董ではなく、
**一人ひとりの兵士の「生きた証」**に他なりません。


📍 KIC GARAGE では、こうした部隊と関連するオリジナルZIPPO、
戦地刻印モデルなど、当時の空気をそのまま残すアイテムを厳選してご紹介しています。

📍 関連リンク
ベトナムジッポーに刻まれた部隊のマークや徽章について↗
ベトナムジッポーの真偽の見極め方について↗

✍️ 執筆:KIC GARAGE ジャーナル編集部
📷 写真:KIC GARAGE 所蔵


※内容は私の個人的な見解です。誤りが含まれる可能性がございます。あくまで読み物としてお楽しみいただけますと幸いです。ご了承のほどよろしくお願いいたします。

販売中のベトナムジッポーについては、こちらをご覧ください。

以上