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ベトナムジッポーの「ミッキーマウス柄」について考察してみました!

ベトナム戦争中に米軍兵士が使用していたZIPPOライターには、さまざまなデザインが刻まれています。その中でもミッキーマウス柄が多く人気が高い理由について考えてみました。
※人気が高く需要も多いが故に偽物も多く出回っております!
ミッキーマウス柄の偽物はライター本体が偽物であることが多く、購入する際は、信頼できる販売者から購入し、ZIPPO本体の刻印や刻印の仕上がりをしっかり確認することが重要です。
ベトナムジッポーの真偽の見分け方については、【ZIPPO ライター 見分け方】 ベトナムジッポーの真偽の見極め方についてを参考にしてください。
※「ベトナムジッポーにディズニー物の偽物が多い理由について」も合わせてご覧ください。
ミッキーマウス柄が多い理由について、以下のような考察ができます。
1. ミッキーマウス=アメリカ文化の象徴
ミッキーマウスは、1928年にウォルト・ディズニーによって誕生し、第二次世界大戦後には世界的なポップカルチャーアイコンとなっていました。戦争中の米兵にとって、ミッキーマウスは「アメリカらしさ」の象徴であり、祖国の象徴として身近に感じられるデザインだった可能性があります。
2. 皮肉やブラックユーモアとしての使用
ベトナム戦争では、多くの兵士が厳しい戦場環境に置かれ、不安やストレスを抱えていました。そのため、ZIPPOに刻まれるデザインやメッセージには、皮肉やブラックユーモアが込められることが多かったのです。
・ミッキーマウスのような「子ども向けキャラクター」を戦争の道具(ZIPPO)に刻むことで、「戦争」という現実とのギャップを強調する皮肉になっていた可能性があります。
・「戦場を遊び場にしているかのような皮肉」を込めたデザインとして、ミッキーマウスが選ばれたとも考えられます。
3. 既存の刻印デザインとして広まった
当時、ZIPPOのエングレービング(彫刻)は基地のPX(軍の売店)や周辺の彫刻職人が行っていたため、人気のあるデザインが自然と増えていきました。
・一人の兵士がミッキーマウスを刻んだZIPPOを作ると、それを見た他の兵士が「自分も同じものが欲しい」と依頼するケースがあったかもしれません。
・戦地の周辺で彫刻を担当していたベトナム人職人が、リクエストの多いデザインとして**「ミッキーマウス」を定番化した**可能性もあります。
4. ディズニーキャラクターへの個人的な愛着
ミッキーマウスをはじめとするディズニーキャラクターは、当時のアメリカ人にとって非常に親しみのある存在でした。兵士の中には、幼い頃から見ていたキャラクターに愛着があり、それをZIPPOに刻んだ者もいたのではないかと考えられます。
結論
ベトナムZIPPOにミッキーマウス柄が多いのは、
- アメリカ文化の象徴としての存在
- 戦争に対する皮肉やブラックユーモア
- 既存デザインの流行
-
個人的な愛着
などが複合的に絡み合った結果ではないかと考えられます。
また、戦場で使われたZIPPOは、兵士たちにとって「個人的なアイデンティティを示すもの」でもあり、ミッキーマウスのようなポップなキャラクターを彫ることで、厳しい戦場の中でも少しでも心を和らげる手段になっていたのかもしれません。
※内容は文献等を基に作成しておりますが、私的な考察ですので多く誤りが含まれる可能性がございます。あくまで読み物としてお楽しみいただけますと幸いです。ご了承のほどよろしくお願いいたします。
販売中のベトナムジッポーについては、こちらをご覧ください。
以上